9杯目 「メンズも美肌の時代?!」
都内某所軒並み並ぶネオン街の一角に、知る人ぞ知る、隠れ家バー「KOIHADA」。お店に並ぶラインナップは、恋肌ママがセレクトしたコラーゲン入りのお酒とつまみは梅水晶。今日も潔く恋肌ママに叱咤されに足早に扉を叩きに行く・・・。旅人さん「恋肌ママ、この間同期の男が頬にできたシミを取る為にレーザー充てたり、奥さんが使ってる化粧品を肌に塗ったりしてるって聞いて、驚いたよ。男性も肌の気にする時代になったのか~って。」恋肌ママ「仕事も恋も、デキる男性は身だしなみが細部まで行き届いてるものね。細部まで気を遣える男性が、仕事や恋愛において、かゆい所にも手が届いて成果を出しているもの。今や10代20代の若年層の子たちは女性顔負けのスキンケアしてるわよ。美しくなりたい、という思いは男女共通の時代に入りつつあるわね!」旅人さん「俺も美肌になるようにしてみようかな。50歳を迎えて年々シミやらシワやら酷くなる一方だしなぁ・・・。」恋肌ママ「男性は女性と違って肌への美意識が乏しいものね。ましてや自分の肌質となると迷宮入りよね。大概の男性が自身の肌質を脂ギッシュでベタベタする、と言っているわ。」旅人さん「俺も自分の肌質を恋肌ママが言ってるような肌だと思っていたけど、肌質ってそんなに種類はあるものなの?」恋肌ママ「よく言わている男性の肌の特徴として、思春期頃から皮脂の分泌量が急速に増加して、成人の頃には、女性と比べて約2倍にもなるのよ。 女性は成人後、年齢にともなって徐々に皮脂の分泌量が減少していくのに対して、男性の皮脂の量はほとんど減らないと言わているわ。それに女性のように紫外線に対して比較的対策をしていない人が多く見られるわね。 夏の日差しのもと、マリンスポーツやゴルフをする人は紫外線の影響で皮膚が薄くなってしまって、皮脂腺が少なくなって小ジワやシミなどの光老化が早く出ちゃうのよね。そこから生まれてくる肌質の特徴として代表的なのは、ベタつくのに乾燥する肌よ!」旅人さん「まさに俺だ!!!おデコ周りや鼻筋はベタつくのに頬回りやアゴ周りはツッパルんだよね・・・。」恋肌ママ「そうね、男性の肌は女性に比べて皮脂量が多くて水分量が少ないのが特徴的。 皮脂の分泌量に対して水分量は女性の半分以下と言われているから、 男性のスキンケア不足や、毎日のひげ剃りで刺激を受けやすくて、ますます肌が乾燥していくのよ。ちなみにTゾーンの皮脂量は30代をピークにほとんど変わらないとも言われているわよ。」 旅人さん「今からでも肌ケアして間に合うのかな?何をすれば良いかな。」恋肌ママ「やらないより確実にやったほうがいいわね。まずは肌をゴシゴシ洗う癖が付いてしまっているのであれば、それを避けて、しっかり保湿と保湿した肌は保護するように努めるといいわね。優しく洗顔して、ぬるま湯でしっかり洗い流したら、メントール入りなどの刺激物が入った成分を除いたさっぱりめの化粧水をして、保湿成分の入った成分でうるおい補給をしてあげて。髭剃りは何度も同じところをジョリジョリ沿っちゃダメよ。紫外線は日焼け止めクリームをなるべく塗るようにしてあげてちょうだい。」 旅人さん「よし!!!今日から俺も美肌男(びはだお)になるぞ!ありがとう!恋肌ママ!」恋肌ママ「それにしても同期の男性の影響だけじゃなさそうね・・・。あなた、離婚して随分経つけど、次の相手でも探してるんじゃない?」旅人さん「そうなんだよ。恋肌ママにだけ言うけど、実はこの間婚活サイトに登録しちゃったよ。男だって見た目は大事だからね。もし誰も相手してくれなかったら、俺とデートしてくれよ。」恋肌ママ「いいわよ。忘れられない一日にしてあげるわ。」旅人さん「いろんな意味で怖いな・・・。」恋肌ママ「フフフ・・・。」今日もどこかのネオン街の片隅で、恋肌談義を謳歌している。