季節はもう秋だというのに、ずっと書く機会を逃していた初夏のハイキングを書き残そうと思います。

外出を控えないといけない時期を、ずっと自宅で過ごす中、カラダは鈍り、体重は増え続け、ストレスが溜まる一方・・・。許されたわずかな期間に出掛けた記録です。

 

県内の世界遺産「熊野古道伊勢路」の中でも、まだ歩いたことがなかったエリアに出掛けました。

 

松本峠は、苔むした石畳が続く道を歩くことができる、雰囲気のいい古道の1つ。
コンパクトで、サクッと歩くにはちょうどいい距離です。

我々は、国道沿いの駐車スペースに車を停めて、すぐ近くの登り口からスタート。

 

 

ひたすら、石段を登ります。
直ぐ脇には小川の流れがあって、水の流れる音が気分を盛り立ててくれます。

 

 

木の根が絡まった石段は、それだけで歴史を感じさせてくれます。見上げると、その様子は実に壮観!
歩きにくいので、リズムが自然とゆっくりになって、時々立ち止まりながら、周りの景色にも目をやります。

 

 

熊野古道伊勢路らしい石段。

今では作られることがない、作ることができない、美しい石の並びに感心させられます。

江戸時代から今に至るそう。

 

 

力強く、迫力があります。

時間が作りだすパワーにただただ圧倒されます。

 

 

 

峠の頂には、お地蔵さんが旅人を守ってくださっています。
人間の大きさほどの立派なお地蔵さん。
手を合わせて、その先の道を行きます。

 


 

峠からは、海に向かってルートが走り、鬼ヶ城へ訪れることができます。
今日は、鬼ヶ城に向かって歩くことに。

 

 

わかりやすく案内板があり、ここから遊歩道を歩きます。
 

 

程なくして、東屋が見えてきます。
そこからは、このコースの見どころの一つである「七里御浜」が一望できます。

 

 

約25㎞の海岸線。

美しい弧を描く景色を楽しみながら、東屋でお茶休憩しました。

 


 

鬼ヶ城の手前には、熊野灘へと続く海を見下ろすポイントがあります。

その奥には、鬼ヶ城本城跡が。今でこそ贅沢な眺めを愛でることができますが、古の時代には、攻め来る敵を見張るのに適した場所だったことが伺えます。

 

 

この日はお天気も良く、青空と青い海がきれいでした!

ここから、「桜の道」を通り抜けながら遊歩道を下っていくと、鬼ヶ城の駐車場脇に出ることができます。

 


 

吉野熊野国立公園内にある「鬼ヶ城」は、海水に浸食された「海蝕洞」。
その名前からしても、実に不思議で異次元な魅力があり、その世界観に驚かされます。

 


 

人の大きさと比べると一目瞭然。
この辺りはほんの一部で、全長を歩くとなると40~50分かかるそう。
この日は時間切れで、途中で折り返して来ました。

 

 

 

この日は鬼ヶ城を最終点に、帰路につきました。
約8㎞を歩きました。

久しぶりにカラダを動かすことができて、心とともにリフレッシュすることができました。