永らく書くのを辞めてしまっていた。
別に書きたいことがなかったわけではない。
むしろ、書きたいことがあり過ぎて、ただその時間が取れなかっただけである。
この夏について、何から喋ればいいだろう、としばらく悩んだ。
猛暑、朝青龍帰国、大阪世界陸上、台風9号・・・
世間話ではない、今こそできる話をしよう。
8月。
私はとあるプロジェクトの代表であるにも関わらず、某NPOの別のプロジェクトに没頭した。
昨年はボランティアとしての関わりに留まったが、今回はより深くコミットした。
幸いにも片言で話せる中国語とこれまで培ってきた英語で、一ヶ月を乗り切った感じだ。
世論調査の分析においては、骨の折れる作業が続いた。
終わりを見て頑張るのではなく、今必要なことをがむしゃらにやり続けた。
時には、仲間と一緒に朝まで作業した。
そこに確実に存在していたのは、「やりがい」という名の共通項だった。
そしてその「やりがい」は「達成感」へと変わった。
フォーラムでは、速記録、撮影、ボランティアへの指示出しなどを行った。
今その場で行われている議論を、一刻も早く日本の国民に伝えるために。
寝ようとする意志すら忘れ、ひたすら文章と向き合った。
日中関係は深夜の交差点の信号機みたいだ。
完全な青信号は未だに体験したことがないのではないか。
国交正常化の時は大変盛り上がったが、それは信号機が立てられたに過ぎない。
しかし、問題はその割りにトラフィックが多いことである。
もはや深夜の信号機状態では対応できない。
片方が青ならもう片方が赤となるような、極めてスムーズな信号が必要とされているのではないだろうか。
世論調査を通じては、お互いの認識に大きな隔たりが未だにあることが分かった。
こういう状況下では、日本のパブリック・ディプロマシーが有効に働かねばならないだろう。
しかし、今回のフォーラムがそのような機能を果たしえたかどうかは疑問が残る。
「日中関係とアジアの未来」分科会では、大学生からの質疑を中心とした形式という新たな試みへの挑戦が見られたが、認識のズレを修正できるほどのものがあったかは未知数だろう。
ともあれ、今回のように深いかかわり方をして、新たに学べること、得られるものは大きかった。
近々、文章にまとめてみようと思っている。
このフォーラム総括は同時に、私の某NPOへのコミットの集大成でもある。
この一年あまりにわたるインターン活動を通じて、私は大きく成長できたと思う。
これから考えるべきことは増えたが、それは生きる望みが増えたことを意味する。
なんと嬉しいことだろう。
見ていないとは思うが、この場を借りて、代表Kさん、スタッフの皆さん、そして共に働いてきた仲間に厚く感謝したい。
