遂にやって来た。

ちゃんと待っててくれた。


先ゆく旅人さんから教えてもらったり、

ブログでその存在を知ったりして、ずっと待ち望んでいた場所。

それが、エル・トゥーレ


オアハカからバスで1時間位の村。

取り立てて、観光する場所はないのだけど、

ただ一つ、どうしても見たかったモノがあった。


バスを降りると、まず待っていたのがこんなアーチ。

大きな木のしたで ~The Story of the Big Trees~

あらあら、何だか歓迎されている気分。

トンネルを抜けるとそこには…

否が応でも目に入るこのお方。

$大きな木のしたで ~The Story of the Big Trees~

はい、トゥーレの木

大きな大きな木。


説は多々あるらしいが、「地球の歩き方」等によれば、

アメリカ大陸最大とも世界最大ともいわれる木で、

樹齢2000年以上、高さ42メートル、

幹回り約60メートル、総重量は600トンに達するといわれている。


あまりにも大きすぎるからか、

街に馴染みすぎているからか、

最初、大きさがうまく把握できず、

思ったより大きくないなと思ったけれど、

そんなことはない。

十分すぎるほど圧倒的な存在感。

こうして写真で見ると、本当に大きいことが分かる。


徐々に近づき、木がカメラにおさまりきらなくなるにつれ、

一気に引き込まれてしまう。

大きな木のしたで ~The Story of the Big Trees~


この木は教会の敷地内にあって、

入るには5ペソ必要。

敷地の外からでも見えるから、いつものなら入らなかったであろうが、

今回ばかりは違う。

少しでも近くで見たい。

だって、大きな木だもの。


残念ながら、木の周りには柵があって直接触れることは出来なかったけれど、

大きく垂れ下がった枝からこの木の生命を感じることができる。

大きな木のしたで ~The Story of the Big Trees~


暑い日差しを避けるため、

木陰のベンチに腰掛け、

心地よい木洩れ日と、

そよ風を浴びながら、

ただずっと大きな木を見つめている。

大きな木のしたで ~The Story of the Big Trees~


そんなに見に来る人はいないんだろうなと思っていたけれど、

地元のおとうさんたちや、

学校の遠足であろう子供たち、

家族連れやカップルなど、

まさに老若男女が、

この木に集まってきていた。


太い太いこの木の周りをぐるりと歩き、

枝に触れようとジャンプをしたり、

この木がつくる木陰のベンチに腰かけたり。


大きな木のしたで ~The Story of the Big Trees~

大きな木のしたで ~The Story of the Big Trees~

大きな木のしたで ~The Story of the Big Trees~


ある人は安らぎを、

ある人は救いを、

またある人は感動を、

この木に求めて集ってきているようだった。

敬意と共に。


木が大きければ大きいほど、

木陰が広くなる。

多くの人々の安らぎの場になる。


トゥーレのこの大きな木、

よく見ると、何本もの幹が集まって一つになって、

大きな木になっているようだった。


ベンチに座り、ぼうっとこの大きな木を眺めながら思う。

私たちが目指すところ。


大きな木のしたに皆が集い、

遊び、泣き、笑い、祈り、

受け止め、与えられる、

そういう2人。

大きな木のしたで ~The Story of the Big Trees~

本当に大きな木になる時には、

私たちは2人だけじゃないんだろう。

$大きな木のしたで ~The Story of the Big Trees~


実は気付いてしまっている。

大きな木は木陰を作るだけではなく、

家にも、机にも、楽器にまで形を変えるということを。

想像すると、ちょっと体がキュっとする。

身が引き締まる思いというやつですかね。


こんな話が出来ただけでも、この旅に出て良かったと思う。




偉いとかエロいそういうのじゃなく、

卑しいでも厭らしいでもなく、

癒しになればいいということだっぺ


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さぁ、今日は何位でしょうか?20番台にいるといいのですが…。


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