最近、工場の火災があった。

残念ながら全焼で数人が亡くなった。

お菓子を作る大きな会社だ。

全焼でなくても、工場火災は時々ある。

この前の半導体を作る工場の火災も全国ニュースになった。

何かものを作る過程で、粉やクズが出る。

そういう燃えやすい燃焼物が、高温になっている機械という熱源に触れることで火が出る。

実際に今回の工場も、新聞では過去に8回も小さな火災が起きていた。


有名なものに、ハインリッヒの法則というのがある。

よくピラミッドで表され、1件の重大な事故には、300件のヒヤリハットと29件の軽い事故が隠れているという話だ。

過去の8回の小さな火災というのが、軽微な事故だとすれば、これが1回起きた段階で確実に止めなければなかなかった。

8回起きても対策が不十分だったから、何人も従業員が亡くなった。

さらに言うなら、300件のヒヤリハットが隠れている。優秀な企業であれば、この300件を発見する能力に長けているだろう。むしろ300件のヒヤリハットを毎日当たり前に起こるから大丈夫だと、ヒヤリともしない神経であるとまずい。

そういうトップがいるところや、そういう従事者が多くを占めているところは、いずれ人を殺す企業に成長する。


こういう会社は、決まって、特徴がある。

消防の話を聞かない。

消火するための設備を設置するにはお金がかかるし、
消火訓練、避難訓練を毎年やらないといけない決まりがあるが、時間と労力を使う。これを本気でやらない。

会社は、何か売れる商品を作るのが目的で、良い商品ができさえすれば、他のことにお金をかけない。時間も使わない。

防火意識が弱いところは、いくら良い商品ができて、大きな会社になっても、一度火事になれば、製造がストップしてしまう。人が亡くなるような大きな火事になれば、ストップどころではない。イメージも売上も落ちる。防火意識を舐めていてはいけないのだ。

株の売買をした経験がある人はわかるだろう。

有名な工場で火災が起きたら、一瞬にして株価が下がり、しばらくは上がってこない。

会社員を犠牲にするリスクを持ちながら、売上も減少するリスクも背負っている会社は、会社の大きさに関わらずある。

会社の防火を管理する、防火管理者という役職の人がどれだけ防火意識を持っているかが重要である。

全ての会社が、人の命を守るために、防火意識を強めてほしい。