がん宣告から今日までのまとめ(43)

『2度目の肺転移』(2022年5月)

 

肺の部分切除手術からわずか1年半後の2022年5月。

造影CT検査で再び肺転移が見つかりました。しかも2個ですから多発転移ということになります。

「一個だけならまた手術で取れば振り出しに戻る」と思っていたのですが、多発となるとそうはいきません。おまけに「新たに確認された1個は背中にちかい奥の方に位置するため、手術で取るとなれば、大きく胸を開かなければならないし、上手く取れない可能性もある。とっても新たに出てくる可能性も大きい。」とのこと。

 

病院から帰宅した夜のタイミングで癌友の女性から「多発転移になりました。QOLを下げないために、外科手術ではなく、低侵襲の「サイバーナイフ」を検討しています」とラインで連絡を受けたのです。

 

主治医に「昨夜、サイバーナイフが低侵襲で肺がんにも適用されると聞いたのですがどうでしょう?」と質問しました。意外にも主治医は二つ返事で「私は外科医だから手術のことを言うけど、この状況で手術は辛いよね。私も吉賀さんの立場だったらそれを選ぶかなあ。」とのこと。早速、神戸低侵襲がん医療センター紹介状を書いていただきました。

 

前回の肺部分切除手術でも未だに右脇が引きつる感じで、二度と切りたくないというのが本音です。私にとっては一筋の光でした。それにしても何というタイミングなのでしょう!!彼女は美人さんなのですが天使に見えます!!いや、天使です!!

 

そして、「神戸低侵襲がん医療センター」の受診の結果は、腺様嚢胞癌肺転移性肺腫瘍(右上葉、右下葉)に対する定位放射線治療「サイバーナイフ」可能すとのこと。

 

「サイバーナイフ」は外科手術と違って、麻酔も不要、メスは入れないから施術後の痛み、QOLの低下も抑えられます。今後の再発を考えた場合、外科手術では3回くらいが限界でしょうがサイバーナイフならチャンスが増えそうです。(実は2017年がん宣告の時にサイバーナイフも検討したのですが、この時のがんは10cmの大物でしかも気管内。サイバーナイフは危険、しかも効果が期待できないと断念。)

 

 

もともと「ボディビルで鍛え上げた体にメスは入れたくない」と思っていましたし、生きるためとはいえ2017年亀田総合病院での喉から胸の下まで切り開く大手術、2020年肺転移巣切除のための2回目の開胸手術で、切除、縫合部は、組織が固まり、痺れて感覚がないうえに突っ張るでQOL激減!!。「3度目の外科手術はしたくなかった」のです。

 

手術が困難な部位。そして、サイバーナイフ施術の可能性浮上!!私にとって闇を照らす一筋の光!!

「ツイています!!」

 

多発転移の説明の時、主治医が「まだ若いし辛いと思うけど、落胆しないでくださいね。再発を聞くとガックリ落ち込む人もいるからね。」と言うので、「先生、心配いただかなくても大丈夫です!!最初の大手術の時に死を覚悟して『最悪でも死ぬだけ。それ以上のことは起こらない。』と悟りました。死ぬまで生きてやります!!と返しました。

 

「そうです。死ぬまで生きましょう!!」と先生。

 

サイバーナイフが可となれば、治療でQOLが下がることもないので、今まで通り「筋トレ」を楽しみながら免疫力アップするのみです!!