がん宣告から今日までのまとめ(34)

『脆くも打ち砕かれた重粒子線への期待』

 

 

【重粒子線】 (2017年08月17日のブログより)

7月20日(木)防衛医科大学校病院 耳鼻咽喉科受診H医師に重粒子線の病院「放射線医学総合研究所病院」へのサードオピニオン依頼に行きました。病院の仕組みというか、セカンドオピニオン、サードオピニオンとしていく場合、A病院⇒B病院⇒C病院ではなく、A病院⇒B病院⇒A病院⇒C病院と最初に診察を受けた病院に戻って紹介してもらわねばならないようです。面倒くさいし、何よりも患者にとっては時間のロスを感じる仕組みですね。

防衛医大から放射線医学総合研究所病院への紹介ということで防衛医大H医師に問い合わせていただきました。

 

しかし、その結果は、「重粒子線では軟骨を破壊しているかもしれない気管、食道に穴を開けてしまい食道からのものが気管、肺に流れ込む危険性が大きく使えないとのこと。」(これは私の電話で聞いた話の解釈でした。)これで最後の頼みの綱と思われた重粒子線を武器に癌と戦うという望みは断たれました。

 

 

つまり、セカンドオピニオンの国立がん研究所、大学病院の癌治療のスタンダードである①に外科手術、②に放射線(重粒子線を含む)、③に化学療法(抗がん剤)は、①の外科手術以外の道は閉ざされたことになります。

 

外科手術ではがん切除に成功しても声、臭覚を失う、気管孔での呼吸になるなど重篤な後遺症が残ります。放射線、抗がん剤腺様嚢胞癌には効果があまり期待できないうえに、副作用、免疫機能の低下、体力の消耗が予想されます。重粒子線が気管へはNGとなると恐らく陽子線も同様でしょう。振り出しに戻り、1から可能性の模索にはいります。

 

そして、その後も、免疫療法サイバーナイフ遺伝子療法という、切らずに出来る癌治療を模索しましたが、癌によって破壊された気管を切除し、胸に気管孔をつくる外科手術以外に「未来を生きる道」はないということを意味するのだということが判ったのです。

 

★重粒子線がん治療とは★

※(九州国際重粒子線がん治療センターのホームページのサイトより抜粋)

https://www.saga-himat.jp/

 

炭素イオンを、加速器で光速の約70%まで加速し、がん病巣に狙いを絞って照射する最先端の放射線治療法。重粒子線及び陽子線は、体の表面では放射線量が弱く、がん病巣において放射線量がピークになる特性を有しています。このため、がん病巣をピンポイントで狙いうちすることができ、がん病巣にダメージを十分与えながら、正常細胞へのダメージを最小限に抑えることが可能。

特に重粒子線は、陽子線よりもさらに線量集中性が優れ、がん細胞に対する殺傷効果が2~3倍大きいとされているため、照射回数をさらに少なく、治療期間をより短くすることが可能。

 

★陽子線治療とは★

放射線治療の一種。放射線には、X線・ガンマ線などの電磁波と、陽子線・炭素線などの粒子線があり、陽子線治療では水素の原子核(陽子)を加速させ照射する。陽子線治療は従来の放射線治療よりも副作用が軽くがんの病巣のみに集中した効果が出せるとされる。ほかにも陽子より重い炭素を利用する重粒子線治療がある。粒子線治療は厚生労働省の「先進医療」に指定されており治療費用は約300万円(ガン保険の先進医療特約に入ってないと自己負担)。

 

※公益財団法人 医用原子力技術研究振興財団のホームページによると・・・

現在、日本には粒子線がん治療施設が25ヵ所重粒子線:6ヵ所陽子線:18ヵ所重粒子と陽子線の両方:1ヵ所)あるそうです。

https://www.antm.or.jp/05_treatment/04.html

 

この5年間で知り得た知識では、重粒子線、陽子線は腺様嚢胞癌にも効果が期待できるようです。ただ、がんが発症した部位によっては照射が危険でNGの場合がありますし、照射出来る放射線量に上限があり、再発しても通常の放射線治療と同様に同じ場所には2度と照射できません。

また、強力な放射線である為、照射部位周辺の骨壊死脳壊死などの副作用を覚悟する必要がありそうです。

 

 

【今日のトレーニング】

地球温暖化って嘘違うんと思うほど、昨日に引き続き寒い日本列島ですが脚、尻トレをすると体が暖まりますね。

◎スローブルガリアンスクワット 20回×5セット

◎ワンレッグカーフレイズ 120回