がん宣告から今日までのまとめ(29)

『放射線被爆、恐わ~い!?』

 

がんになり5年が経過。「手術せず放置すれば3か月、治療をしても5年後の生存率40%未満」と言われた自分が生きているのはラッキー、ついていると思います。

 

その間、治療に入るにあたり、X線、CT、PET、骨シンチと連日のように浴びる放射線。

治療に入れば放射線照射、サイバーナイフ(定位放射線治療(ピンポイント照射))。

術後、治療後も経過を見るのに定期的にレントゲン、CT、PETといったい「どんだけ~」の放射線を浴びてきたことでしょう。

 

(※5年間にこのベッドに寝て何回トンネルの中を行ったり来たりしたことか?数えきれません(笑)。)

 

 

がんになるまでは、1年に1回の勤務先での成人病検診での胸部レントゲンでも「被爆する」と思ってビビッていた自分が今は屁の河童です。そのうちゴジラのように放射線を栄養にして巨大化し、口から放射能を吐くのではないかと思うほどでした(笑)。

 

(※小学生の時に生まれて初めて観た怪獣映画が「キングコング対ゴジラ」でした。)

 

考えてみれば、不幸にも戦争中に原子爆弾で被爆した方でも、80歳、90歳と生きておられる人も居ます。チェルノブイリ原発事故現場処理で大量の放射線を浴びた作業員の方が大勢がんになってなくなられたという事実もありますが、今尚、生存している方も居ます。

 

福島第一原発事故で大量に出続ける放射性物質を含んだ汚染水の海洋投棄が間もなく始まるようです。健康被害、風評被害を心配する声も当然多く聞かれますが、恐らく短期的な害は出ないでしょうし、たとえ出たとしてもそれが放出された放射線による健康被害と実証されることは不可能でしょうから闇に葬られます。誰も責任はとってくれません。

 

被爆し、細胞の再生が上手くいかなくなり、やがてがん化し、真綿で首を絞められるように死に至る人も居る一方、普通に生き残る人も居ると思います。

 

映画「猿の惑星」の中で、核戦争で人類のほとんどが滅び、進化してきた猿が支配する未来の地球でも地下やジャングルで生き残った人びとが居たように放射線をはじめとするあらゆる環境に対応できる人が生き残るのでしょう。

 

「放射線被爆を恐わ~い!?」といたずらに恐れることもないようです。今月もCT検査の予定が入っています。

がんの発症も治療後の再発、転移も早期発見が鍵です。早く見つけて早く潰すのが大事です。

 

起きるか起きないかわからない先のことを不安に思うより今を生きることが大事です。今を生きるから明日が来るのですから。

 

気楽に放射線を受けてきます!!(笑)