がん宣告から今日までのまとめ(18)

『ものは考えよう』

 

「幸せも不幸もその人の心が決める」と言います。ユタ州に住んでいた頃、モルモンの友人に誘われて毎日曜日に通っていた教会での神父さんのお話。『10歳の少年が雷に打たれ亡くなりました。「何故、罪もない子供が雷に打たれて死ぬのか?この世に神様はいない。」と悲しむ親族に少年の父親が「神様、息子を授かり10歳まで生かしてくださり、私たちに幸せな時間を与えてくださりありがとうございました。」と言ったそうです。』

このように同じ状況下であっても心の持ち方次第で幸せにも不幸にもなれるのですね。

 

私は、がんの切除手術で声を失いましたが、今はSNSの時代。文字や音声作成ソフトで情報を発信することも出来ます。亀田病院のスーパードクター岸本先生を紹介してくださった笠松さんが言った言葉。「胸の孔で呼吸?胸に鼻が付いたと思えばいいじゃないですか。」始めは、「他人ごとだと思って・・・」と考えましたが、今は、「命と引き換えにいただいた希少な鼻」だと思っています。こんな鼻を持っている人は世界広しと言えどもそうは居ないでしょう。孔を覗けば気管の内壁、粘膜が見えます。普通では見えない内臓が見えるわけです。最初は「気持ち悪い」と思いましたが、よくよく考えると口の回り、鼻の周り、目のまわりは皮膚ですが、その奥は粘膜です。同じですよね。最初は抵抗がありましたが今は希少な胸の鼻の穴と思っています。狭窄防止チューブは鼻ピアスです(笑)。

 

がんに罹患し仕事を失いましたが、その直後に緑内障であることが判明しました。車を運転する仕事ですから万が一人身事故でも起こしたら大変です。しかも、年金受給年齢に滑り込みでしたからそれも良いタイミングでした。車の運転免許証は次回の更新までに返納します。

 

60歳になったらボディビルの日本マスターズ選手権に挑戦してみようという思いもありましたが、癌の手術で断念しました。それを機にバーベル、ダンベルで高重量を扱う運動が出来なくなりましたが、少しでも筋肉を維持したいと未練がましく自重のスロトレを続けています。その結果、悩まされていた膝痛、股関節通、肩痛がなくなりました。癌にならずにそれまで通り高重量にこだわるトレーニングを続けていたら膝、股関節を破壊して歩けなくなっていたかもしれません。

 

このように、他にも一見不幸ばかりのようなことの連続でもこう考えれば良かったよと言う事がたくさんあります。

 

ものは考えようです。

 

 

【今日のトレーニング】

◎斜めスロープッシュアップ 20回×5セット

◎ハンギングレッグレイズ 20回×5セット

 

(※車の免許は返納。今の愛車は黒のママチャリです。)