入院後、一番に行われたのがPET検査です。7月に防衛医大病院でもPETは受けていたし、「手術の前日にまたやる必要があるのか?」とも思いましたが、術後の治療方針を決めるためとのことでした。

 

そして、下剤の服用です。腸のバリウム検査、内視鏡カメラの時と重ね合わせていたので「出さなあかん。」と思うのですが便意をもよおしません。汚い話ですが、「このままでは手術中に昨夜の最後の晩餐で食べた金目鯛が出てくるのでは?」と案じていたのです。

 

そして、手術の朝を迎えました。体調はまずまずですが、便は出ませんでした(少し不安(笑))。

 

家族と友人が朝から病室に来てくれ「俺、大丈夫やで!」と強がってしこを踏んで腕立て伏せをしてみせました。(手術で右大胸筋が無くなったので、結局、これが人生最後の「腕立て伏せ」になりました。)

そして、お迎えの車椅子に乗り、家族と友人に「さようなら」を心の中で言いながら手術室へ向かいました。(歩けるから車椅子でなくてよかったんだけどせっかくだから(笑)。)

(心の中で「さようなら」は、おセンチなようですが「手術中に亡くなる可能性」の話を聞いていたので真剣でした。)

手術室に入ると高めの台の上に背中を丸めて横たえ麻酔医の登場です。

 

この時のことは、入院前に「BIGTOEの筋肉ブログ」とは別に始めたライブドアさんの「闘病ブログ」に記してあります。

 

★手術時の麻酔について★

外科手術を受けたことがない方のために「痛み」と「麻酔」についてお話しましょう。
手術をうけることになったら、まず思うのが「痛み」についてですよね。手術中は全身麻酔がかけられているわけで痛みは感じません。骨をも切除する大きな手術なので「麻酔から覚めたときにどんな強烈な痛みが襲ってくるのか。」私もそれを心配していました。
「実際はどうなのか?」をまとめてみました。


(手術時の麻酔)
手術では、寝台のうえに横向きに背中を丸めて寝かされ「さあ、少しだけ頑張りましょうね。」という麻酔専門医の声とともに、背骨の中を走っている脊髄という太い神経のまわりに局所麻酔薬チューブを入れて手術部位の痛みをとる硬膜外麻酔が施されます。そして、酸素のマスクを顔にあてる(ここで意識は飛んでしまいます。)、点滴から麻酔薬を入れる全身麻酔が行われ意識が完全になくなります。

 

あっという間に意識がなくなりました。

 

当然のことながら、手術中は、意識がないので痛みは感じません。

(続く・・・)