【噛みたばこ(檳榔)】

噛みタバコ? ビンロウ(檳榔

仕事で工場などの現場に出かけるとよく工場の社長さんや従業員さんに木の実のようなものを勧められる。呉君に聞くと噛みたばこらしく台湾ではピンロウ(檳榔)と言うものだそうだ。

 

断るのも悪いので試しにいただいて口に入れた。おじさんの様子を見ているとガムのように噛んでいる。真似てみた。

苦くて美味しいものではない。口の中でクチャクチャしていると酒を飲んだ時のようにポーッとして顔が熱くなる。酔ってきた。やはり、おじさんの真似をして吐き出したものを見ると血のような熟れたアメリカンチェリーのような色をしている。2件目の現場でもピンロウを貰ったが酔いそうなのでポケットにしまいこんだ。

 

仕事が終わって台北の街を歩いていると道のあちこちにピンロウを吐いた跡が赤く染まっている。少し前から「道のあちこちに見られる「赤いもの」は何なんだろう?」と思っていたのだが今日その正体が判明した。注意して周りを見渡せば道端の至る所で「檳榔」と書いた看板を見つけることが出来るだろう。

噛んでいると酔ったような感じになるのだが、酒のように好きにはなれなかった。

(※台北の街角でよく見かけるピンロウ販売店)

 

【「昔々の台湾日記」後記】

わずか3か月の台湾滞在でしたが、一昔前の日本を感じさせる人間味あふれるところでした。今は世界中が新型コロナウイルスのパンデミックで海外渡航もままならない状況ですが、収束して自分の身体状況が許すならこの日記の当時の思い出と共に再訪問したい気持ちでいっぱいです。当時お世話になった台湾のみなさんありがとう!!