久しぶりに、中村うさぎのエッセイを買って読みました。
毎度ながら強烈です。
- 中村 うさぎ
- さびしいまる、くるしいまる。
ブランド狂いがおさまってきたはずの女王様だったのに、
新たなる消費の形、ホスト遊びにはまってしまった怒涛の3ヶ月が綴られています。
中村うさぎは「ゴクドーくん』シリーズからスタートして、『家族狂』も読んだし、
『ショッピングの女王』シリーズも読んできました。
ってことは、気がつけば完全読破してるってことです。
意識せずに全作品読破って、すごく不思議な感じ。
なんだかんだ言って、読ませる作家だと思ってます。
で、本書。
ホスト遊びにはまった女王様は、
人が喜んでくれる幸せに、どっぷりとはまりこみます。
すごいわかる!
自分が何かして、他人が喜んでくれるのって至福だよね!
と膝を打ちまくって、
購入日に2度も読破してしまいました。
私はホストにもブランドにもはまっておりませんし
女王様が現在はまっておられる、整形にもはまっておりませんが
それはあくまでも、「今の所」という限定された言い方になります。
例えば私が大好きな人を片っ端から無くして
お金はあるけど何に使ったらいいか、さっぱり判らず途方に暮れることがあったら
じたばたしちゃうんじゃないかなあ。
私も相当にエキセントリックな消費をしてしまう気がする…。
中村うさぎは身を張って自分の幸せを見極めようともがいていて、
その見事なまでのもがきっぷりに
消費の仕方を、および幸せのあり方を考えされられます。
と、難しいことを考えましたが
なんだかんだ言って彼女の文章は軽快です。
内面をえぐり出しているのに
さらりと読めてしまうのが、さすがです。
これからも無意識に、読み続けて行くんじゃないのかなあ。