とうとう来年の3月末限りで廃止が決定してしまった三江線。せめて今のうちにしっかりと見ておきたく、今日は三江線を中心に動きます。
出雲市より本日の「18」旅開始。ホームに行くと、ちょうど「サンライズ出雲」が到着したところでした。鈍行旅ばかり続けていると、このような列車がやたらと眩しく思えてきます。たまにはこんな豪華な列車で優雅なひと時を過ごしてみたくなりますね。本日のトップバッターは、西日本のローカル線では主流のキハ120の単行。これより先は非電化となり、一気にローカル色が濃くなります。
車窓右手に広がる山陰の海。高台から見下ろすダイナミックな眺望は、とてもスリルに満ちています。
江津からいよいよ三江線に乗り換えます。
けれども、途中駅までしか行かない中途半端な便なので、空いているだろうとの思惑は外れ、発車前から既に団体の御一行が。何とか座れはしたものの、窮屈感は否めず。でももう行くしかありません。
左手に寄り添う江の川は、これぞまさしく三江線を象徴する眺め。時折雨が強くなり、天気は今一つといったところですが、それもまた風情があったりするものです。
2時間程で浜原に到着。この列車はここが終点となります。昭和50年に全線が開業するまでは、三江北線としての終着でした。そのせいか駅舎には風格が感じられますが、今はもう無人化されて久しく、利用者もごく僅かの随分と寂しい所です。
なお、途中の石見川本ですれ違った反対方向へ行く便は、2両編成ながら立ち客ギッシリの、かなり悲惨な状況でした。どうやら廃止が発表されてからというもの、特に「18きっぷ」のシーズンは、毎日こんな状態が続いているようです。来訪の際には気を付けた方がいいでしょう。
この付近の道路は、ほぼ線路に沿って続いているので歩きやすく、4キロにも満たない距離なので、一時間足らずで沢谷駅に着きました。
線路脇にホームを取り付けただけのような簡素な無人駅で、特に駅前に何かがあるというわけではなく、適当な場所に駅を設けたといった、いわばバス停のような存在でしょうか。
時間になってもなかなか列車がやって来る気配がなく、少々不安を覚えましたが、幸い10分程度の遅れでやって来たので思わず安堵。こんな所で待ちぼうけを食らっては、さすがに途方に暮れてしまいそうなので。
列車は2両繋いでいたものの、今度もかなり乗っていて、やはり少なくとも「18」シーズンが終わるまでは、のんびりマッタリとした道中は望めないのかもしれませんね。
なお、途中の宇都井と長谷の駅を通る時だけは車内がにわかに活気づき、牛山氏による秘境駅効果を改めて実感したものでした。
終点の三次に着く頃にはすっかり陽も暮れ。
この後はさらに福塩線へ直通する府中行に乗り継ぎます。
さらに乗り継ぎ、福山へ。本日の行動はここまでです。
明日は一日かけてのんびりゆっくり自宅まで帰ります。
出雲市 10:16 → 12:05 江津 12:34 → 14;41 浜原 ⇒ 沢谷 17:11 → 18:59 三次 19:41 → 21:27 府中 22:20 → 23:01 福山
東横イン 福山駅新幹線南口
税込 5335円(朝食サービス)