とうとう留萌本線の留萌-増毛間の廃止日が迫ることとなり、最後の勇姿をしっかりと見届けようと、「大人の休日倶楽部パス」を使ってまたまた北海道へとやって来ました。
差し当たり昨日は札幌まで来て泊まり、2日目となる今日はさっそく留萌本線に乗るために深川へ。特急が使える切符なので移動はとても楽です。
先週の半ばから最終運行日まで、旭川ー増毛間を結ぶ臨時列車が運転されているので、深川からそれに乗り込むことにしました。通常は未明に出る一番列車の次は、昼近くの11時過ぎまで増毛まで行く列車がないので、この臨時列車の設定はとても助かります。さらには40系が3両と、国鉄時代を彷彿させる堂々とした編成なのは嬉しい限り。
3両も繋いでいることで座席にはかなり余裕があり、概ね一人でワンボックス占拠できる状態です。定期列車の混雑振りを思うと、まさに天国ですね。
まだ11月だというのに、外は一面の銀世界。例年なら考えられないような気象です。
留萌に着きました。この臨時列車は、深川を出ると途中は留萌のみの停車となり、かつての急行「るもい」を思い起こす走りっぷりに思わず興奮。
留萌では30分近い停車時間があり、多くの乗客が降りてきて、記念切符を買う人や、立食いソバをかき込む人等で活気に満ちています。まさにまだ羽幌線があった頃の国鉄時代を彷彿させる賑わいです。
そして留萌を出れば、車窓右手には「お約束」の日本海が。空いているのでしっかりと堪能できます。
終点の増毛に到着。国鉄車両との取り合わせがとても絵になります。さすがにここは人が多いですね。
臨時列車は増毛で20分余り停まった後、留萌方面へ折り返し。帰りも座席にはかなり余裕があり、この時期としてはねらい目です。
すっかり見慣れた海の景色をまたまたしっかりと堪能。
留萌に戻って来ました。この車両はしばしここ留萌駅構内で待機となります。
程なくして深川方面から増毛行が到着。最も混雑する便で、駅構内も一気に活気づきます。
混んではいるものの、今は全列車2両繋いでいるので、意外と余裕です。それに所要時間はせいぜい30分程度なので、座れなくても特に問題はないですね。
再び増毛へとやって来ました。待ち受ける人と降り立った人が入り交じり、駅は大いに活気づきます。
今度はここで列車を1本見送ってみました。列車が行ってしまうと人もほとんど居なくなり、随分と寂しくなります。もうしばらくすると、これが当たり前の風景になってしまうのでしょう。
駅前のメインストリートを少し散策してみました。まだ11月だというのに、あまりの雪の多さにびっくりです。例年ならまだ雪はかけらさえもないはずなのに。
臨時列車が入線して来ました。何だかホッとする瞬間です。やっぱり駅は、こうして列車が発着してこそ意味があると言えます。
一見したところ待ち人は多かったようですが、3両も繋いでいることから実際はかなり余裕があります。やはりこの臨時便は穴場ですね。
留萌まで戻り、間髪を入れずに増毛行で引き返します。定期列車もだいぶ空いてきました。
そしてまたまた増毛。
この便は折り返しまで50分くらいあるので、ここで遅めの昼食。以前「新・鉄子の旅」で入った懐かしのラーメン店に来てみました。ここもワンパターンになりつつありますが、やっぱり食べられる時は食べておきたいので。
そして再び留萌方面へ折り返し。明るい時間帯に乗れる便はこれが最後になります。
留萌に着く頃にはほとんど陽も暮れ、もう一回折り返そうか迷ったけど、今日はもういいかな、と思い、そのまま乗り通して深川へ。
特急で旭川へ抜け、時間的にはまだ早いけど、今日はここまで。
札幌 8:00(特急「スーパーカムイ3号」)→ 9:05 深川 9:23(臨時列車)→ 11:00 増毛 11:22 → 11:40 留萌 12:17 → 11:47 増毛 13:53(臨時列車)→ 14:09 留萌 14:21 → 14:51 増毛 15:41 → 17:16 深川 17:36(特急「スーパーカムイ27号」)→ 17:55 旭川
オスパーコート宮前
税込 3000円