昨夜からの泊まりは朝食付きにしたので、今朝はゆっくり目のスタートです。
一昨日は暗くて状況がよくわからなかった美々駅を、もう一度ちゃんと見ておこうと、朝の列車で訪れてみました。ホームに屋根はなく、雨の日の訪問は少々厳しそうですね。
利用者はほぼゼロということですが、コンクリート製の待合室と、ICカード用のタッチパネルにトイレもあり、駅自体割と立派な造りです。列車も概ね1時間に1本くらいはあり、これを安易に廃止してしまうのは、何だかもったいないような。
駅前に人家の類はほとんど見当たらず、舗装道路が伸びているだけ。でも何もない所なだけに、いろいろと活用の仕方があるように思え、これだけたくさんの列車が停まることを思うと、やっぱりこのまま廃止してしまうのは惜しい気がしてなりません。
列車が来たので美々を去ります。ここを訪れるのはもうこれが最後になりそうです。
札幌から「スーパーカムイ」に乗り換えます。せっかく特急に乗れる切符を持っているのだから、やっぱり特急は積極的に活用したいですね。
やって来たのは深川です。そして目的はもちろん留萌本線です。末端区間の留萌-増毛間の廃止まで、いよいよ2ヶ月を切ってしまいました。
1両だけの編成ですが、余裕で座れるくらいの乗車しかなく、時間が開く11時の便以外はどうやら土日以外はまださほど混まないようです。しばらくはこんな状態が続くと思われます。
終点の増毛に着くと、やはりここだけはそれなりに賑わっています。でもこの賑わいもあと2ヶ月足らずと思うと、やっぱり寂しくなりますね。
この便に関しては、折り返しまで50分間の停車時間があるので、その間に前回来た時は腕の怪我で諦めた「新・鉄子の旅」で訪れたラーメン店に入ってみました。当時のことを思い出し、懐かしさもひとしお。でもここもあと何回くらい来られるのでしょうか。
折り返しの列車は、恐らく満員だったはずの前便の客が一列車遅らせたみたいでそれなりの混雑に。そろそろここも一両ではきつくなりそうです。
まだ明るいこともあり、もう一度増毛まで折り返すことにして、交換の関係で留萌を少し過ぎた藤山で降りてみました。ここは古い木造駅舎の待合室側だけ残っていて、かつての深名線の上多度志を思い出します。
窓口の跡はもうないけど、思わず駅寝がしたくなるような長イスがいい味出しています。
かつてはそれなりに活気があったと思われる駅前も、今はもう何もない状態で、何とも殺風景な雰囲気。駅だけがポツンと残されたといった感じです。
そして再び増毛方面へと折り返します。
日暮れが近いこともあり、もうテツが数名乗っているだけ。ひどくマッタリとした時間が流れます。
まだ何とか海が眺められる明るさですが、一ヶ月もしたら、もうこの時間帯は真っ暗になっているでしょう。
増毛に着く頃にはすっかり陽も暮れ。でもこの雰囲気は本当にたまりませんね。
折り返しの列車はテツもさらに少なくなり。でもこれが本来の姿なのでしょう。
まだもう一往復できたけど、今日はもういいかな、と思い深川へ。
特急で旭川へと移動し、今夜は旭川泊まりです。切符の期限も残り一日となりました。
苫小牧 8:12 → 8:36 南千歳 8:49 → 854 美々 10:23 → 11:31 札幌 12:00(特急「スーパーカムイ15号」) → 13:05 深川 13:23 → 14:51 増毛 15:41 → 16:29 藤山 16:55 → 17:39 増毛 17:47 → 19:14 深川 19:36(特急「スーパーカムイ33号」) → 19:55 旭川
オスパーコート宮前
税込 3990円(朝食付)