今日はホテルでゆっくり朝食を取ってからの出発です。
日曜日とはいえ、さすがに名寄の朝はそれなりに混雑しています。でも大半は旭川方面へ行く人で、稚内方面へ向かう人はほんの僅か。
2時間余り揺られ、今日最初に降りたのは糠南。シンプルな『板切れ』駅で、来年春のダイヤ改定で廃止が検討されています。周囲は一面牧草地で人家の類は全く見当たりません。以前「土曜スペシャル」の『極旅』のロケで訪れたのを懐かしく思い出します。
この駅の特徴は何と言っても待合室代わりに置かれたスチール製の物置。こんな風変わりな待合室は、全国でもここだけでしょう。
次の列車まで時間があるので隣の問寒別まで歩いてみました。2キロちょっとの距離なのでたいしたことはありません。いわゆる「貨車駅」ですが、きれいに整備されていて、昨日回った傷んだ駅とはだいぶ様子が違います。
駅前から真っ直ぐ伸びる舗装道路はいかにも北海道仕様。ここはそこそこ大きな町で、すぐそばに小学校やAコープ等もあり、人の営みが感じられます。鈍行しか停まらない駅ですが、昨日巡った秘境駅とは明らかに様子が異なります。
しかし列車は上下僅かに3本ずつしかなく、これでは使い勝手が悪過ぎます。それなりの町なのだから、せめて特急を停めてもいいような気がします。
数少ないその貴重な列車に乗り、問寒別を後にします。まだ早いけど、今日の駅巡りはここまで。
名寄で旭川方面に乗り換え。
やって来たのは和寒です。
駅では21年振りの対面となるかつての旅仲間が待っていて、感動の再会となりました。実はここから車で30分くらいの福原地区に、だいぶ前に彼が旅人の宿を開設し、いつか行ってみたいと思っていたまま月日は流れ。そんなわけで、念願叶ってやっと訪れることができました。
和寒から車で走ること30分。これがその宿「ゆきのおと」です。
http://www.tt.rim.or.jp/~tomomiw/tabibito/tmenu.html
廃校となった小学校を改装し、そのまま活用しています。
中はまさに小学校そのもの。このレトロチックな佇まいがたまりません。
寝室は、ベッドを運び込む形で教室をそのまま活用。黒板や教壇等がリアルに残り、まさに教室そのものです。
屋外にはこんなユニークな浴槽も。でも内風呂の設備もちゃんとあるのでご心配なく。
隣接して体育館もあり、自由に使うことができます。さすがは元小学校。
こちらは談話室。主に宿主や宿泊者同士の交流の場として使われます。
今日は他に客はなく、オッサン二人で水入らずのひと時を過ごしています。21年前に戻ったみたいで懐かしく。でもお互い歳食ったなあ~、としみじみ。
本日の夕食です。基本2食付きで4800円という価格を思えばあまり贅沢を言うのは酷というもの。
そんなわけで、オッサン二人で過ごす夜は更けて。いやあ、旧友ってホント、いいもんだなあ~、と。
名寄 7:51 → 9:55 糠南 ⇒ 問寒別 12:32 → 14:27 名寄 14:35(快速「なよろ8号」) → 15:16 和寒
旅人宿 ゆきのおと
税込 4800円(2食付)+暖房料500円+送迎料400円×2 計6100円