今日は12月の初めに廃止が予定されている増毛支線を徹底的に乗りまくります。


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次に増毛まで行く列車は、深川を出るのが11時過ぎまでないので、それに合わせる形で札幌を9時半に出る「スーパーカムイ」でスタート。随分とのんびりした始まりだけど、おかげでゆっくり休め、傷を負った身にはこれくらいがちょうどいいのかもしれません。




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深川に着くと、向かい側には増毛行が待機中だったので、まだ扉は開けていないものの早めに並んでおきます。2両繋いでいますが、後ろの車両は回送です。



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しばらくはのどかな田園風景が続きます。エアコンのない車両なので、窓を全開にして思い切り自然の風を取り込んでみました。これはたまらんですね。
なお、右手が全く使えないため自分では窓を開けることができず、近くの人に頼んで開けてもらいました。


 

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廃止予定区間に入る留萌からは一気に人が乗り込み、立ち客も出るほどに。通常ならせいぜい数人程度しか乗らないはずなのに。




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留萌を発車すると、車窓右手には日本海を望むようになり、そのまま終点の増毛まで海沿いを走ります。


 

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終点の一つ手前、箸別で降りてみました。北海道にはよくある元仮乗降場の『板切れ』駅です。このシンプル過ぎる造りこそが『板切れ』駅の魅力ですかね。


 

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駅前の道路まで出てみると、結構家々が建て込んでいて、ちょっとした集落になっていることがわかります。「新・鉄子の旅」ではこの先の商店でジュースを買いました。懐かしいな。




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先ほど増毛まで行った列車が折り返して来ました。これに乗って箸別を離れます。




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留萌まで戻りひとまず下車。




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有人駅ではあるものの、人の姿はほとんど見かけず、ガランとしています。かつて羽幌線が分岐していた国鉄時代は、乗り換える人を中心に絶えず賑わっていたことを思うと、ここも本当に寂しくなりました。駅自体は立派なだけに、なおさらです。


 

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次の列車が来るまでに、歩いて隣の瀬越駅まで先行してみました。海に面したこの駅で眺める夕陽の美しさはまさに息を呑むほどで、かつて「新・鉄子」で体験した4年前を懐かしく思い出します。
http://ameblo.jp/bigtetu/day-20120518.html
「新・鉄子の旅」第5巻22~23ページの描写はまさにこのシーンです。


 

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列車が来たので再び増毛方面へと向かいます。


 

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今度の便はもうだいぶ空いていて、いや、これでも通常よりはずっと多いはず。乗っているのは見事にテツばかり(笑)




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今度は終点の増毛まで来てみました。さすがにここは多くの人で賑わっています。




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 レールはここでプッツリと途切れ、いかにも「終着駅」といったおもむきです。でもかつては多くの側線があったことを窺わせる広い構内が何とも侘しく思えてなりません。今はただ1両ぽっちの列車が細々と折り返して行くだけです。


なお、大半の列車は折り返し時間が10分前後しかありませんが、この便だけは50分間の滞在時間があります。なので周辺の散策には打ってつけです。




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折り返しの列車で今度は礼受で降りてみました。これも北海道にはよくある「貨車駅」で、海を見下ろす高台にあります。


 

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ここで遅めの昼食を取ることにして、先ほど増毛における散策の際に立ち寄ったスーパーで購入した、いなり寿司を食べます。痛みが酷くまだ箸は使えないけれど、これなら左手一本でも大丈夫。いや、ずっとパンしか食べてなく、やたらとコメが食べたくなったものでして。
でもできれば増毛で「新・鉄子」でも食べたラーメンを味わいたかったのですが、そんな事情で今回は泣く泣く諦めざるを得ず。




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そしてまたまた増毛方面へ折り返し。列車はさらに空いてきました。




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再び増毛です。相変わらずここは賑わっています。冬ならばもう真っ暗になっている時間ですが、陽の長い今はまだ当分陽が暮れる気配はありません。


 

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ここで列車を1本見送ってみることにしました。列車が行ってしまうと人も居なくなり、まるで廃駅同然の寂しさです。


 

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ホームを降りた先には立派な駅舎があり、かつてはここで列車を待つ多くの人で賑わったであろう様子が想像できます。今は昼の時間帯に中で土産物の販売や軽食の提供をしていますが、この時間はもう無人で、待ち人もなくひっそりとしています。




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待つことしばし、ほとんど陽も暮れかけた頃、列車が入って来ました。思わずホッとする瞬間です。


 

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発車すると間もなく陽はとっぷりと暮れ。さすがにもうこの時間になるとほとんど人も居なくなりました。




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もう一度留萌で降ります。




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もうこの時間は窓口も閉まり、ほとんど人も見かけません。夜はまたいちだんと寂しさが増しますね。




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一時間程待って、再度折り返し増毛方面へ。以前から乗ってみたいと思っていた休日運休の増毛行最終列車です。地元利用者が結構パラパラ乗っています。さすがにテツの姿はもうほとんどなく、それでも他に1人乗っていますが。




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またまた増毛です。どうしても見たかった夜の増毛です。全く泣きたくなるような光景です。




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折り返して留萌へ。長い一日が終わりました。



札幌 9:30(特急「スーパーカムイ9号」) → 10:35 深川 11:08 → 12:41 箸別 13:03 → 13:27 留萌 ⇒ 瀬越 14:25 → 14:51 増毛 15:41 → 16:02 礼受 17:18 → 17:39 増毛 19:48 → 20:18 留萌 21:11 → 2141 増毛 21:49 → 22:13 留萌