来るダイヤ改定において、札沼線の末端区間を走る列車がとうとう一日に朝の1本だけになってしまうため、間もなく見られなくなる昼から夜にかけての様子をしっかり見ておこうと、今日は札沼線を攻めることにしました。
札沼線の終点まで行く二番列車からの行動に合わせたため、札幌を10時近い列車からのスタート。かなり遅い出発だけど、のんびり朝食を取ってこんな感じでゆるゆると始めるのも意外と悪くないものです。途中の北海道医療大学までは電化もされ、バンバン電車の走る完全な都市型ダイヤとなっています。
石狩当別で、貴重な新十津川行に乗り換え。一気にローカル線へと変貌し、乗っているのもテツばかりとなります。
40系気動車に一時間以上揺られ、終点の新十津川へ。通常はもうここまでやって来る乗客は皆無に等しいけれど、明らかに地元住民でないと思われる人たちがたくさん降りました。まるで廃止が迫ったローカル線のよう。
折り返しまで22分間の停車時間があり、ここに列車が来ている貴重なひと時を堪能します。ダイ改後も1本だけ列車は残るけれど、もはや一般の人の利用はほぼゼロに等しく、いずれ廃止になってもおかしくはなさそうです。
折り返しの列車に乗ったのは、行きとほぼ同じ顔触れ。でも人数は半分くらいに減っていて、新十津川からバスで滝川へ抜けた人も多かったみたいです。
秘境駅で知られる豊ヶ岡。本数が増える区間にもいい駅が多く、改めてあちこちいろいろと降りてみたい衝動に駆られます。
駅巡りをしようか迷ったけど、途中の駅で乗り降りし、同じようなことを考えているテツがパラパラ居るようだったので、かち合うことを懸念して今回は見送ることにしました。やっぱりこういう駅は誰にも邪魔されずに一人で過ごしたいので。
ということで、そのまま札幌まで戻って来ました。
札幌では少し時間が取れたので、「ラーメン共和国」で遅い昼食。食事時は混雑しますが、さすがにこの時間は空いていますね。
やはり今度も乗っているのはテツを始めとした旅行者ばかりのようです。
石狩月形では反対列車行き合いのためしばしの停車。今月初めに通った時はもう真っ暗でしたが、随分と陽も長くなりました。
終点の新十津川に着く頃にはすっかり陽も暮れ。
ダイ改後はもう夜ここに列車が来ることはなくなります。こんなシーンを拝めるのも恐らくこれが最後になると思われ、心行くまでしっかりと脳裏に刻んでおきたいですね。
折り返しの時間になりました。今回はホームから列車を見送りすることにします。あと数日でこんなシーンも見納めです。
静かに、そしてゆっくりと列車は去って行きました。何だか泣きたくなるような光景です。
列車が去った後もまだ灯が残る待合室。でも間もなくここに灯りが点くことは永遠になくなるかもしれません。しばらく独りでその余韻に浸ってみます。
この時間はもう滝川へ抜けるバスはないので、歩いて滝川へ。立派な歩道が完備された大きな道路が滝川の駅近くまで続いているので歩きやすく、迷うことなく45分くらいで着けました。
滝川から旭川行の列車に乗り、旭川へ。今夜は旭川に泊まります。
札幌 9:55 → 10:36 石狩当別 11:15 → 12:37 新十津川 12:59 → 14:17 北海道医療大学 14:30 → 15:14 札幌 16:20 → 17:06 石狩当別 17:27 → 18:56 新十津川 ⇒ 滝川 21:43 → 22:35 旭川