今日はオホーツク側を旅します。
今朝は釧路を9時過ぎに出る快速「しれとこ」に合わせ、ゆっくり目のスタート。乗っているのは大半が旅行者のようです。
発車してしばらくすると、列車は釧路湿原の中を走り抜けます。雪が積もっているので実際のところ湿原なのかどうかはわかり辛いですが。
さらに列車は進み、峠を越えて網走側へと抜けて行きます。さすがにこの辺は雪が多いですね。
そして知床斜里を過ぎてオホーツク海へと出ると、車窓右手には見事なまでの流氷が。まさにビッシリと海を埋め尽くす感じで、これほど見事な流氷というのもそうそう拝めるものではありません。
とりあえず止別で降ります。目的はもちろん...
駅舎を改装したラーメン喫茶「えきばしゃ」。やはりここへ来たらここのラーメンは食べたいですね。「新・鉄子」や「極旅」でも訪れた思い出がいっぱい。とても懐かしいです。
今回は「味噌野菜ラーメン」(850円)にしてみました。期待を裏切らない美味さです。ここで食べるから余計美味しく感じられるのかもしれませんね。
なお、ここは今度のダイヤ改定で、昼から夕方にかけて列車がごっそり削減されるから、とても来にくくなります。客の大半は車による地元客だから営業にはさほど影響はないだろうけれど、旅行者には厳しい事態となりそうです。
次の列車で北浜へ移動。ホームのすぐ前まで海が迫るオホーツク海に最も近い駅です。
折り返して一駅、今度は浜小清水へとやって来ました。
小高い丘に阻まれて、駅からは直接海は見えないものの、ほんのちょっと歩けばたちまちにしてオホーツク海が一望できます。海面はビッシリ埋まった流氷で白一色。普段は波音が響く海面も、まるで海が凍り付いたような静けさとなり、この自然の驚異には本当に圧倒されてしまいます。
流氷を十分に堪能し、浜小清水を後にします。これだけでも北海道に来た甲斐がありました。
車窓からも流氷を楽しみます。なお、風向きによってはすぐに去ってしまうことも珍しくなく、明日はもう見られないかもしれません。その意味ではとても運が良かったと言えそうです。
ここも駅舎を喫茶「トロッコ」として改装。古い駅舎をそのまま活用し、雰囲気を壊していないところがいいですね。
店内には使い古された鉄道アイテムがあちこちに。中に居るだけで楽しい気分になります。
ここでもラーメンを頼んでみました。あっさりしていて見た目より美味しいですね。600円。
店内から列車の発着シーンを観察。実に優雅なひと時です。
その後は網走へ出て、石北本線に乗り換え。
陽はとっぷりと暮れましたが、金華で降りてみました。ここも今度のダイヤ改定で廃止が決まっています。
廃屋だらけの駅前は真っ暗で、まさにゴーストタウンにポッカリと駅だけがある様子。かつての栄華を偲ばせる昔ながらの木造駅舎がたまらなくいい味を出していて、思わず「おおっ」と声を出してしまうほど。
廃屋ばかりが目立つものの、まだ住んでいる人も居るみたいで、少し歩くと灯りが点いている家も僅かながら見受けられます。それを思うと、駅の廃止は何だかちょっと早計過ぎるような気がしてなりません。数少なくなった貴重な木造駅舎を有する駅なだけに、やっぱり廃止は惜しまれます。
遠軽方面から最終列車がやって来たので金華を離れます。それにしても、ホント、ズシンと心に響く駅でした。しばし余韻に浸りつつ。
北見に到着。今夜はここに宿を取りました。
釧路 9:05(快速「しれとこ」) → 11:36 止別 12:48 → 13:06 北浜 13:43 → 13:53 浜小清水 15:38 → 15:53 藻琴 17:01 → 17:14 網走 17:39 → 19:38 金華 20:27 → 21:02 北見