ひたすら東へと進みます。
無事に起きることができました。まだ夜明け前で人影もほとんど無く、帯広行の40系気動車はがら空きで、極めて贅沢な空間を独り占め。嬉しくて眠気も吹っ飛んでしまいます。
外は凍て付くような雪野原だけど、列車の中はぬくぬくと、まさに天国です。
芦別では後ろ1両切り離しのため22分間の停車。せっかくなので、駅や駅前をじっくり探索してみます。こんなインターバルが楽しめるのも、鈍行列車のいいところ。
そして富良野を過ぎ、狩勝峠に差しかかり。
帯広に到着。そのまま釧路行に乗り換え。今度も40系で2両繋いでいます。先頭はオリジナル色のタラコ色。
列車はずっとがら空きの状態で、のんびりゆっくりコトコトと。ボックスに足を投げ出し、まさに至福のひと時。これはたまらんです。
厚内を過ぎると、車窓右手には太平洋がドーンと。とても淋しげな海です。
早朝に滝川を出てから7時間余り。ようやく釧路に到着です。でもまだ今日はやっと半分が過ぎる頃で、まだまだ先は長いです。
釧路からはさらに根室行に乗り換え。今度はステンレスボディのキハ54にバトンタッチ。
行く手には多数のエゾシカが。まるでこちらをあざ笑うかのごとく、列車の直前を平然と横切って行きます。毎日のことなので、いくら警笛を鳴らしても全く驚かないようで、これでは運転も大変です。
そしてやって来たのは、花咲駅。今度のダイヤ改定で廃止される駅です。
昨年11月に来た時は、これが最後の訪れと思ったけれど、せっかくこっちに来たのだから、これはやっぱりもう一度降りておきたいという気になり。
雪が無かった前回と比べ、同じ駅ながら随分とイメージが変わるようです。
折り返して来る列車で花咲を後にし、今度は厚床で降りてみます。
ここから標津線が分岐していた頃は、乗り換えのためにちょくちょく訪れていました。あれからもう27年も経つのですね。
駅舎は建て替えられたけど、駅は無人化され、随分と寂しくなりました。確かあの頃は、駅前に食堂や商店の類があって、それなりに人の気配がしたと思ったけど、今はほとんどなくなり、別の場所に来たかのよう。ただ、コンビニ(セブンイレブン)がすぐそばにできていて、まさに時代の流れを物語っているようでした。
ダイヤの都合上、もう一度根室方面へ折り返し、東根室で降りてみます。ご存じ、日本最東端に位置する駅です。駅舎はなく板張りの簡素なホームが一本あるだけのシンプルな駅です。見所は、特にコレといってありませんね。本当は花咲駅で下車し、夜の雰囲気を味わってみたかったのですが、この列車は花咲に停まってくれないので。
すぐに折り返し、釧路方面へと向かいます。もう一度花咲駅を通り、今度は停まるので、車内からしっかり見ておきます。外は凍て付くような寒さだけど、この列車からテツが2人降りるのを目撃。まだ列車はあるけれど、次の列車は2時間半後。ご苦労様です。
そのまま釧路まで乗り、本日の行動はここまで。長い長い一日でした。
滝川 5:49 → 10:01 帯広 10:14 → 13:01 釧路 13:19 → 15:52 花咲 16:18 → 17:03 厚床 17:59 → 18:45 東根室 19:03 → 21:38 釧路