えちぜん鉄道で9月に新駅が誕生していたことをすっかり忘れており、「18きっぷ」を使って行って来ることにしました。
指定券の入手が困難な「ムーンライトながら」だけど、運良く数時間前にキャンセルが出たのですかさずゲット。前を走る列車の日付が変わる大磯までの乗車券を用意し、小田原から乗り込むことで切符を最大限に活用。同じように小田原から乗る人が多いですね。
深夜の浜松では30分間の大休止。今は車内も駅構内も完全禁煙になったから、スモーカーにとってはまさにオアシスとも言えるインターバル。かつて「ながら」に自由席があった頃、座れずに超満員に膨れ上がった車内から、ここ浜松で大勢の人が下りて来て、しばらくの間思い思いの体勢で寛いだのも今は昔。全車指定席と化した今、下りて来る人はあまりいないようですね。
終点の大垣では、接続する列車の座席確保を目指して、いつしか「大垣ダッシュ」と呼ばれるようになった壮絶なバトルが繰り広げられます。何しろ、10両の「ながら」に対し、待ち受けるのは4両しかない普通列車なので、たちまちにして満席になってしまうのです。でもこれ、狭い階段に殺気立ったたくさんの人がひしめき合い、身の危険を感じるほど。いずれケガ人が出るのではないかと心配になってしまいます。
米原で北陸本線に乗り換え、福井へとやって来ました。この先、金沢から先が三セク化により「18きっぷ」で日本海側を縦走できなくなったせいか、「18きっぷ」でこっちへ来る人が少なくなった気がします。
西口では福井鉄道の駅前まで乗り入れる延伸工事が行われていて、間もなく開業予定とのこと。ここは来春にでもまた訪れることになりそうです。
えちぜん鉄道の乗り場は東口にあり、現在は既に完成した北陸新幹線の高架線を使っての運行に切り替わっています。実際に新幹線が開業するまでの一時的な措置ですが、今後どういう形態になるのか、興味深いところです。
新駅の「まつもと町屋」は、起点の福井から3つ目、三国芦原線の福井口と西別院の間にできた駅で、今年の9月27日に開業。周囲は完全な住宅街で、駅前にも家々が立ち並び、新駅開業の恩恵を受ける人は多そうです。
これで用件は済んだので、後はもう帰るだけ。ひたすら鈍行乗り継ぎを繰り返し、随分と時間がかかったけど、交通費は「18きっぷ」一日分+αだけで済み、福井往復でこの価格なら、何の不満もありません。やっぱり「18きっぷ」は偉大ですね。