今日もかなりのんびりとしたスタート。天気は一転し、爽やかな青空が広がり出しました。



15.11.12-1

まずは「スーパーかむい」を使って札幌へと出ます。この旭川-札幌間は、特急で移動する分にはとても便利です。




15.11.12-2

札幌からは、すかさず「スーパーとかち」に乗り換え。特急券を気にせずにこうして特急に気軽に乗れるところが嬉しいです。




15.11.12-3 15.11.12-4

やって来たのは新夕張。規模の大きな駅で駅員も居ますが、ひと気はあまりないようで、ここも随分と寂しくなった気がしてなりません。今日はこの付近をあちこち巡ってみることにします。




15.11.12-5 15.11.12-6

まずは夕張方面へ行く列車に乗り込みます。独立した線名がなく、石勝線の一部ということになっているため、運賃計算上は幹線扱いとなっていますが、実態は完全なローカル線で、この列車も乗客は他に1人いるだけ。かなり悲惨な状況ですが、フラリと訪れる分には最高の環境と言え、ちょっと複雑な心境です。




15.11.12-7 15.11.12-8

途中の清水沢で降りてみます。少々気になったことがあったので。




15.11.12-9 15.11.12-10

駅舎の外観自体はこれまでと特に変わった様子はなく、昔ながらの駅舎がいい味を出しています。




15.11.12-11 15.11.12-12

15.11.12-13 15.11.12-14

だいぶ前に棒線化はされたものの、時間帯によってはまだ駅員が配置されていましたが、それも先月1日で完全無人化。窓口は板で塞がれてしまい、何とも痛々しい姿に。かつては売店もあって随分と活気のある駅だったイメージが強かっただけに、とても切なくなります。




15.11.12-15 15.11.12-16

かつては構内に何本もの側線を有し、タブレット交換も行われ、貨物列車も多数発着し、かなりの活況を呈したものでしたが、今は僅かに単線の線路が1本残るのみ。はがされた線路跡に当時の賑わいが偲ばれます。駅が立派だっただけに、なおさらこの光景は寂しく思えてなりません。でもこうして鉄道と駅が残っているだけまだここは恵まれているのでしょうか。




15.11.12-17 15.11.12-18

15.11.12-19 15.11.12-20

商店が立ち並ぶ駅前通りも、これまた随分と寂しくなった気がしてなりません。




15.11.12-21

清水沢を一通り散策した後は、折り返しの列車で新夕張を通り越し、十三里で降ります。この駅も今度のダイヤ改定で廃止が発表されています。




15.11.12-22 15.11.12-23

ここはホームからそのままダイレクトに外へ出られるシンプルな構造の駅で、駅舎はありません。




15.11.12-24 15.11.12-25

すぐ前を国道274号線が走り、車がビュンビュン通り過ぎて行きます。周囲に人家はほとんど見当たりませんね。




15.11.12-26

跨線橋から見下ろしたホーム。北海道らしい真っ直ぐな線路が続いています。




15.11.12-27

駅舎はないものの、跨線橋の出入口に小さな待合室があり、雨露はしのげることができます。




15.11.12-28 15.11.12-29

ここは駅廃止後も、そのまま信号場として使われそうですが、ホームは撤去されてしまうのでしょう。




15.11.12-30

この駅名板も間もなく見納め。貴重なものになりつつあります。




15.11.12-31

反対側のホームにも出入口があり、駅の跨線橋が線路を横断する役割も兼ねているため、駅廃止後も、列車が停まらなくなるだけで、あるいはこのままの形で残るかもしれません。




15.11.12-32

次の列車で十三里を後にします。ここを訪れることはたぶんもうないでしょう。




15.11.12-33

次に降りたのは東追分。ここも今度のダイヤ改定で廃止が発表された駅です。




15.11.12-34 15.11.12-35

ここもさっきの十三里同様、ホームからそのまま直接外へ出られるシンプルな構造で、駅舎はありません。ただ大きな道路からは離れているため、十三里と違って静かです。




15.11.12-36

十三里同様、こちらも真っ直ぐな線路が続いています。




15.11.12-37 15.11.12-38

15.11.12-39 15.11.12-40

周囲には広大な牧草地が広がり、これぞ北海道といった景色が望めます。ホームからこれだけの大地が望める駅というのも珍しく、その意味では最も北海道らしい駅とも言えそうです。




15.11.12-41 15.11.12-42

十三里同様、跨線橋の出入口に雨露をしのげる小さな待合スペースがありますが、ベンチはありません。




15.11.12-43

列車が来たので東追分を退散します。ここももうこれが最後の訪問になりそうです。




15.11.12-44 15.11.12-45

15.11.12-46 15.11.12-47

夕張支線の終点、夕張まで来てみました。行き止まりとなる単線のホームが1本あるだけで、終着駅としては随分と素っ気ない造りです。でもこれは25年前に町の中心から現在地に駅が移転したためで、今は駅前に建つリゾートホテルの玄関駅としてのイメージが強いです。




15.11.12-48 15.11.12-49

15.11.12-50 15.11.12-51

駅に隣接して大きな屋台村、通称「バリー屋台」が建っていて、列車を1本遅らせて「夕張ラーメン」を食べてみました。味といいこの雰囲気といい、これはクセになりそうです。




15.11.12-52 15.11.12-53

列車が来たので折り返すことにします。夜の寂しげな雰囲気がまた何とも言えませんね。




15.11.12-54

もう一度清水沢で降りてみることにしました。夜の様子も見ておきたかったので。




15.11.12-55 15.11.12-56

夜になると、また一段と寂しさが増すようです。駅員が多く詰めていたかつてのあの賑わいは全く想像もつかないほど。




15.11.12-57 15.11.12-58

折り返しダイヤの都合上、もう一駅行けるので、隣の鹿ノ谷でも降りてみました。




15.11.12-59 15.11.12-60

古い駅舎は今でも残り、有人駅時代の名残がくっきり。駅舎が立派なだけに、余計寂しさが引き立つようです。





15.11.12-61

外灯のない駅前は真っ暗で、まるで深夜のよう。まだ夜の7時半を回ったばかりだというのに。




15.11.12-62

折り返しの列車で新夕張方面へ抜け、追分乗り換えで苫小牧へ。今夜は苫小牧に泊まります。都会のネオンがやけに眩しく感じられ、でも何だかホッとしたりなんかして。



旭川 8:25(特急「スーパーかむい12号」) → 9:50 札幌 10:18(特急「スーパーとかち3号」) → 11:29 新夕張 11:56 → 12:08 清水沢 12:42 → 13:10 十三里 13:59 → 14:19 東追分 15:26 → 16:20 夕張 18:15 → 18:26 清水沢 19:06 → 19:18 鹿ノ谷 19:31 → 20:22 追分 20:28 → 21:04 苫小牧