今日は「18きっぷ」を使わず、近場をうろうろします。起床も9時近くとかなり遅く、たまにはこんな風にのんびりとした始まりも悪くないものです。残念ながら今日は朝から雨。



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本日使う切符は、錦川鉄道が乗り放題となる一日乗車券。あまり知られいないようで、買えるのも岩国バスの窓口となり、しかも営業時間は朝9時からと遅め。今回はゆっくり目の出発だったので問題なかったけど、早朝から使うには事前に用意しておく必要があります。




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二駅先の川西までは、JR岩徳線になるため、そこまでの190円の運賃が別途必要になります。列車は悲しいくらい空いているけれど、途中で乗って来るのでしょうか。




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岩徳線との分岐は、正確には川西駅からさらに1.9キロ進んだ森ヶ原信号場になります。




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これから予定している所は、この後の列車でも間に合うため、時間的に途中下車が可能となり、何となく行波で降りてみました。小さなホームが一本あるだけの駅舎もない簡素な無人駅で、降りたところで特にやることはありません。雨のため周辺を散策する気にもなれず、ただ次の列車を待つだけです。でも結構これが楽しく思えたりしてしまうのです。




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折り返しの列車でもう一駅降りられるので、守内かさ神にしてみました。




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駅前にはコンクリート工場の跡地が無残にあるだけで、何とも殺風景な所です。近くに沈下橋があるみたいだけど、生憎雨がかなり激しくなってきて、とても散策に行ける状況ではありません。




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駅ノートが置いてあり、こういった何もすることがない時には特に重宝します。「秘境駅」に認定されたことで訪れる人が増えたようですね。牛山効果、恐るべし。




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雨は次第に激しさを増し、列車が来なかったら、と少々不安を感じたものの、無事にやって来てくれて一安心。何しろ雨による運転規制がかかりやすい路線なので。




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列車は、大雨により濁流と化した錦川のほとりをゆっくり進んで行きます。通常ならきれいな清流が望めるはず。




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最後までずっと錦川の流れを見ながら終点の錦町に到着。錦川鉄道の本社と車庫がある要となる駅です。




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レールはここでプッツリと途切れていますが、もともとはこの先、県境を越えて山口線の日原まで繋がる予定でした。でももうその計画が実現することは永遠にないでしょう。




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工事半ばで建設が中断されたこの先の未開業部分に関しては、すでにかなりの部分で路盤が完成していて、その跡地を利用して観光用のトロッコ遊覧車「とことこトレイン」が、雙津峡温泉までの約6キロの間を結んでいます。ということで、今からそれに乗って雙津峡温泉まで行ってみます。




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発車すると間もなく「きらら夢トンネル」と呼ばれる長いトンネルに入ります。全長は1796メートルあり、そのうちの600メートルの区間において、6色の光る石を使って壁面に描かれた見事なまでのアートが出現します。遊覧車はしばしここで停車し、その幻想的な光景をじっくり楽しませてくれます。外は大雨だけど、トンネル内なので全く問題ありません。




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長いトンネルを抜けると、本来なら列車から眺めているはずだった景色が広がります。できれば列車に乗ってこの景色を見てみたかったですね。




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雙津峡温泉までは約40分。路盤はこの先も完成しているようですが、遊覧車で行けるのはここまでです。周辺を観光してみるつもりでしたが、雨が激しいので今回は諦め、そのまま引き返すことにしました。




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帰りは一番後ろに乗って、本来ならレールが敷かれているはずだった光景を思い描きながら逆カブリツキを堪能してみます。ただもう線路を敷けばいつでも列車が走れるような状態に思え、何とももったいないような気がしてなりません。




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帰りもまた「きらら夢トンネル」内でしばらく停まり、トンネルアートを楽しませてくれます。




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錦町へと戻って来ました。雨はほとんど止んだようですね。




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そのまま列車に乗るべく錦町の駅へ。駅舎は木造2階建てで風情があり、待合室では地元名産品等の土産物の販売もしています。




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そしてまた悠々と流れる錦川を左手に見ながらのんびりと。




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岩国に戻って来ました。まだ早いけれど、今日はここまでにしておきます。




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いろいろと写真の整理等もしたかったので、早々とホテルにチェックイン。温泉ではないけれど、屋上には大浴場も完備されていて、のびりゆったり一番風呂としゃれ込みます。たまにはこんな風に旅先においてゆっくりしてみるのも悪くないですね。



岩国 9:53 → 10:21 行波 10:31 → 10:40 守内かさ神 11:28 → 12:17 錦町 12:30 → 13:10 雙津峡温泉 13:20 → 14:00 錦町 14:14 → 15:23 岩国