かつて相模線の寒川駅から西へ1駅1.5キロ分岐していた「西寒川支線」の跡地がどうなっているのか気になり、訪ねてみることにしました。


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「西寒川支線」が廃止となったのは、昭和59年3月末だから、既に30年余りが経過し、地元からも次第に忘れられつつあるようです。でも線路跡はほぼ全てが遊歩道として整備されているみたいで、寒川の駅から少し歩き、「本線」から分岐していたあたりから、さっそくその「入口」らしき所を発見。ちょうど犬の散歩をしていた年配の方に聞いてみたところ、まさにここが線路跡とのこと。当時の様子を懐かしそうに話してくれました。




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所々道路と交差している箇所があり、当時は踏切があったのでしょうか。現役時代に何度か乗っているものの、記憶は曖昧です。




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遊歩道はそのままずっと続いています。線路跡をそのまま活用しているみたいですが、線路と民家の距離はもっと近かったような気が。




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しばらく歩くと不意に線路が現れたりして思わず色めき立ってしまいます。かつてここを列車が走っていたと思うと、ついつい興奮してしまいます。




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終点の西寒川駅跡は公園として整備。当時の面影はあまり感じないものの、元々駅舎のないホーム一本だけの簡素な駅だったこともあり、それほど大規模には整地されていない気も。周囲は工場及び普通の住宅街だから、もっと活用できたようにも思えますが、何しろ当時の列車は朝の8時台に1本と、午後から夕方にかけての3本の一日たったの4本のみ。隣の寒川駅まで僅か1.5キロしか離れていないこともあり、これならわざわざ列車を待つより歩いた方が便利でしょう。


今の駅前からは30分置きくらいの間隔で寒川及び茅ヶ崎駅までバスが頻繁に運転されているので、利便性は鉄道の頃より格段に向上したと言えます。こうして見ると、あまり意味のない路線だったようにも思えますが、ここに鉄道が走っていたのは確かな事実。フラリと訪れて、ノスタルジーに浸ってみるのもいいかもしません。