急ぐ旅でもないので、今朝はホテルで無料の朝食をゆっくりと味わい、福井鉄道に乗るため、武生へとやって来ました。



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福井鉄道の始発駅となる越前武生は、JRの武生駅から線路沿いに5分くらい歩いた所にあり、3階建ての立派な駅舎を持つ堂々とした造り。持参の「北陸フリー」では乗れないけれど、土曜休日は一日乗車券を出しているので、その恩恵に預からせてもらうことに。なお切符は、えちぜん鉄道にも乗れる「共通一日フリーきっぷ」(1200円)を購入。




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ラッキーなことに、今度の電車は、福井鉄道オリジナルの200形。ボックスシートが基本の大形車両でかなり貴重な車両になりつつあります。相当ガタが来ているみたいだけど、やはり風情という点ではこういう車両の方に軍配を上げたくなります。




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田園風景が主体の車窓はとても平凡ですが、のんびり感がたまりません。JR北陸本線とは並行するものの、こちらは駅の数が圧倒的に多く、うまく共存できているように思います。



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福井の駅が近づくと、路面電車になるのが大きな特徴。大形の電車がそのまま路面を走行する迫力はなかなかのものです。電車はスイッチバックする形で福井駅前までやって来て、ひとまずここで下車。




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JRの駅を横切り、東口へと行くと、えちぜん鉄道の乗り場があります。「共通フリーきっぷ」を持っているのでそのままえちぜん鉄道へと乗り込むことにしました。




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ホームに行くと、ちょうど勝山行の電車が発車するところだったので、間髪を入れずに乗り込みます。こちらもボックスシートが並ぶセミクロス仕様で旅情を掻き立てます。アテンダント乗務の2両編成なのにがら空きという、とても贅沢な道中となりそうです。




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車窓は、住宅街から次第に郊外へと抜け、田園風景が続くという平凡な眺め。でも時々低い山間を抜けたりして、結構刺激的でもあります。片道50分余りの道のりは、長くもなく短くもなくちょうど手頃といったところでしょうか。




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終点の勝山に着きました。駅舎はだいぶ改修されているものの、昔ながらの造りで味があります。2004年には登録有形文化財に登録されたとのことなので、もう建て替えられる恐れはなさそうです。




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昨年6月には駅舎内にレトロなカフェがオープン。レトロな駅舎にマッチしたシックな造りで、ついついフラリと入りたくなる衝動に駆られます。




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駅前には、かつてこの地で活躍したデキ6形の電気機関車が留め置かれています。基本は静態保存ですが、イベント時には動く姿も見られるようです。




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そのまま引き返し、三国芦原線に乗り換えるため、福井口で下車。駅員のいる木造駅舎がとてもいい味出しています。




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こちらも田畑や住宅が続くのどかな景色が広がります。程よく空いた車内はとても居心地が良く、このままずっといつまでも乗っていたくなりますね。




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終点の三国港まで乗りました。駅舎は近年になって改修されましたが、昔の面影を残すレトロ調でいい感じです。しばしのんびり中で佇んでいたくなります。




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せっかくだから、東尋坊へでも行ってみようかと思ったけど、ふとある場所へ行きたくなり、途中の鷲塚針原で下車することに。無人駅ですが、駅舎は国の登録有形文化財に登録されています。




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そして来たかった場所とは、福井寄りへ10分くらい歩いた所にある「仁愛グランド前」駅です。これは駅前にある仁愛学園のグランドで体育祭が行われる日だけ営業する臨時駅で、9月の初めあたりが該当するようです。乗り降りできるのは、生徒や父兄、教師など、学校関係者のみで、一般の人は利用できないとのことなので、全駅乗下車の対象からは外してありますが、気になっていた駅ではあるので、来られて少しスッキリしました。




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福井鉄道乗り換えのため、田原町で降ります。味のある木造の駅舎がとても印象的でしたが、今は全て撤去され、プレハブの駅舎となっています。いずれは立派な駅舎に生まれ変わるのでしょう。




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始発駅となる福井鉄道の駅もすっかり変わり、昔の面影はありません。えちぜん鉄道との相互乗り入れが計画されているので、今後もさらに一層の変化を遂げるのでしょう。





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路面区間を走行し、再び福井駅前までやって来ました。もう少し乗っていようかと思ったけど、切符のモトはとっくに取ったことでもあるのでやっぱもういいかな、と。



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まだ早いけど、今日は富山に泊まることに決め、「しらさぎ」に乗って金沢へ。




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さらに「つるぎ」へ乗り継ぎ富山へ。まだ明るいけど、今日はここまで。