間もなく運転が終了する寝台特急「あけぼの」。既に最終日まで満席になっていて、もう乗れないだろうと諦めていたところ、直前のキャンセル待ちで運良く切符が入手できたため、急きょ北へと旅立つことにしました。
21時頃、13番ホームに推進運転で「あけぼの」が入線。期待に胸が膨らむ瞬間です。ラストランまで日程的にまだある程度余裕があるせいか、特に殺気立ったムードにはならないようです。
ブルーの車体が鮮やかな、これぞまさしくブルートレインです。子供の頃から常に憧れを抱いて眺めていただけに、間もなく見納めと思うと胸がチクンと痛みます。
ゲットした切符は特急券だけで乗れる「ゴロンとシート」。この車両に乗るのは今回が初めて。それだけに一層興味をそそられます。
車内の設備は、浴衣や毛布等がないだけで、通常の寝台と変わりません。でもあくまで座席扱いのため高額な寝台料金はかからず、かなりオトクな『座席』と言えます。ベッドのカーテンを閉めてしまえばそこはもう完全な寝台車と言ってよく、いささかサービス過剰な気がしてしまうほどです。
ということで、深夜の走行を楽しみながら、明日の朝までのんびりゆっくり過ごすことにします。