今朝はやや早めのスタート。それでも朝風呂に浸かる余裕はありました。



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丹頂の飛来する駅として知られる茅沼。ログハウス風のこの駅舎に建て替えられ既に20年以上が経過し、すっかり板についた感じです。ちなみに20年くらい前、ここで駅寝した思い出が。どうでもいいことだけど。




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釧路行の下り列車にて茅沼を後にします。ということで、本日の旅の始まりです。




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この辺りは野生のシカが多数出没するため、運転には特に気を遣います。平気で線路の上を横切ったりするのでまさに冷や汗もの。毎日のことで向こうも慣れているせいか、警笛を鳴らしても驚く様子は見せず、これでは運転も大変です。




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釧路にて根室行に乗り換え。今度も国鉄タイプのキハ54。




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厚岸が近付くと、しばらくは厚岸湾沿いの海岸線ギリギリの所を走るようになり、その絶景には思わず目を奪われてしまいます。なかなか来にくい所なだけに、見る目にも力がj入ります。




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茶内では対向列車の行き違いのため数分間の停車。のんびりと外の空気を吸ったりできるこういったインターバルは、鈍行の旅の楽しみの一つです。



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ひと気のない雄大な大地の中を、果てしなく線路は続きます。これぞ北海道ならではのスケール。




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東の果てに該当する根室へと到着。釧路から延々2時間半、随分と遠くまでやって来た気になります。




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いつもならそのまま引き返すところだけど、今日は納沙布岬まで足を伸ばしてみようと思い、駅前からバスに乗ります。




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参考までに、バスターミナルの窓口で往復の切符を買うと、運賃が1割引になります。




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バスは納沙布を目指しさらに東へ。なお、旅行者と思しき乗客は、自分の他に一人だけ。




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そして最東端に位置する納沙布岬へとやって来ました。ここへは20代の頃にバイクで来たことがありますが、その時以来になります。最北端の宗谷岬に比べると、随分と寂しい感じです。




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国後方は曇ってよく見えませんが、東側は晴れていて、北方領土の一つ、歯舞群島がくっきりと見えます。これだけ近いのに事実上行き来できない現実に、複雑な想いに駆られます。




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貝殻島ともなると、その距離は僅か3.7キロしかなく、泳いででも行けそうな気がしてしまいます。どう見ても日本国の一部としか思えず、北方領土問題は、思った以上に切実かつ深刻な状況にあることが窺えます。




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北方領土に関する資料を展示した「北方館」に備え付けられた双眼鏡からは、これら島内の様子が手に取るようにわかります。早く自由に行き来できる日が訪れてほしいものです。




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駅へと戻り、来た道を引き返すことにします。




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隣の東根室は日本最北端の駅として知られ、できれば足跡をしるしておきたいところ。根室駅から1.5キロしか離れていないので、徒歩かタクシーでここまで来て列車に乗るのもアリかと。




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行きに散々見た景色ですが、大地が広がる北海道らしい風景は、日頃なかなか見られないこともあり、見ていてちっとも飽きません。




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東釧路では1分の接続で釧網本線に乗り換え。




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早くも真っ暗になった釧網本線を進み、清里町までやって来ました。




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今夜は清里町の駅から徒歩10分くらいの所にある温泉施設「ホテル緑清荘」に泊まります。一泊5260円の部屋はとても広く、温泉も24時間入り放題。かなりの穴場ですね。