持参の「北海道&東日本パス」は今日で期限が切れます。したがって今日中には自宅に戻ることにしています。
もはやここ東北ではすっかりお馴染みとなった701系。あまり旅情は湧きませんが、それでも空いていれば景色を楽しむ余裕くらいあります。
帰りはいろいろなコースが考えられますが、今回は花輪線を行くことにして、乗り換えとなる大館で降ります。
花輪線で活躍するのはボックスシートが並ぶキハ110。今日旅情を求めるとすれば、この花輪線くらいです。
窓が開かないのは惜しいけれど、山を越えて行くダイナミックな眺めは今日一番の見所でしょう。ローカル風情もたっぷり味わえ、単に通り過ぎるだけではもったいないとさえ思ってしまいます。
好摩からはIGRいわて銀河鉄道に乗り入れる形で盛岡到着。「北・東パス」なら問題ないですが、「18きっぷ」ではIGRには乗れないため、このルートを敬遠する人は多いみたいで、その意味では穴場的な路線と言えそうです。
盛岡からはひたすら東北道を上ります。ロングシートの701系はごらんの通りの混雑。たった2両しか繋いでなく、せめて倍の4両はほしいところ。
一ノ関で乗り換えた仙台行も、色は違えど同じ701系オールロングシート。今や東北道を行き来する列車は、ほとんどがこの車両での運行です。
6日前に相方と入った仙台駅構内の駅ソバ店。何だかずっと昔のことのように思えてしまいます。あの時を懐かしんで軽く食事を取ってみました。
仙台から先はオールロングシートではなくなりましたが、あまり旅情を味わうような雰囲気ではなく、とにかくこんな感じで延々と進んで行きます。まだまだ先は長い。
直流に切り替わる黒磯まで来ると、ようやく帰って来たという気になります。
宇都宮で上野行に乗り換えればもう旅は終わったようなものです。最後は単調な移動ばかりとなりやや苦痛を感じたものの、鈍行を中心に稚内まで行って来たことを振り返ると、様々なことが脳裏をよぎり、実に充実した一週間だった気がします。今日でこのとてつもなく長かった旅は終わるけれど、まだまだ旅を続けていたい気分です。やっぱ旅って素晴らしい。
弘前 7:52 → 8:35 大館 8:38 → 11:25 盛岡 12:11 → 13:40 一ノ関 13:54 → 15:37 仙台 16:02(快速「仙台シティラビット6号」) → 17:16 福島 17:24 → 19:23 黒磯 19:31 → 20:21 宇都宮 20:24 → 22:08 上野