テレビ番組のロケで四国へ行く機会に恵まれ、ざっと交通費を計算してみたところ、この春からJR東海が売り出した「たびきっぷ」の四国編を利用した方がはるかに安くなることがわかり、僕だけ列車で行くことに決める。この切符は、5日間四国内のJRと三セク路線が特急を含め乗り放題となり、岡山までの往復には新幹線も利用できるという大変に利用価値の高い切符だ。ロケの日程は2日間なので、せっかくだから残りの3日間はこの切符を活用してあちこち乗り回してみるのも悪くないと思い立ち、少し早めに出発することに。



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そんなわけで、「のぞみ」と「しおかぜ」を乗り継いで松山までひとっ飛び。鈍行の旅も悪くないけれど、特急には特急の良さがあり、この快適さはこれはこれでクセになりそう。それに今日からまた「18きっぷ」が使えるだけに、そこをあえて特急で移動する優越感がまたたまらなかったりして。




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松山からはさらに「宇和海」に乗り換え、内子へとやってきました。昭和61年3月に予讃線の新線が開業するまでは内子線としての終着駅であり、その痕跡を探してみようとの試みです。新線は一応それまでの内子線を延長するという形でしたが、実際は新たな線路を路盤と共に付け替えたと言ってよく、ここ内子駅もそのときこの場所へ移転してきました。




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駅前にはかつてこの地を走っていた、C12形蒸気機関車が留め置かれています。でも高架化された今の内子駅からはちょっとピンと来ないかも。




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かつての内子駅は、現在の駅から500メートルくらい離れた場所にありました。跡地には図書館が建てられ、もはや当時の面影は全くありませんが、僅かにそのことを示す『国鉄 旧内子駅 跡』と彫られた小さな碑が立っています。




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そしてここまで来たからにはやはり立ち寄りたいのが下灘駅。ホームから眺める夕陽がとてもきれいな駅として今やすっかり有名になり、多くの旅行者が訪れるようになりました。ちょうど夕暮れ時を迎え、若干曇ってはいるものの、しばらく佇んで様子を見てみるつもりです。




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運のいいことに、日没直前にうまい具合に雲が途切れ、空が赤く染まって行く様子をつぶさに観察できました。今日もパラパラと見物人が訪れていましたが、毎日見られる光景ではないので、まさに今日来た人はラッキーだったと言えるでしょう。




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ここまで見事な夕陽もそうなかなか見られるものではありません。これだけでもわざわざ四国まで来た甲斐があったと言えそうです。




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列車がやって来たので、駅に別れを惜しみつつ下灘を後にします。なお、写真では明るく写っていますが、実際はもうかなり暗くなっています。




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そして再び松山へ。今夜はここに宿を取りました。