夕方から夜にかけて、「ムーンライトながら」の残席状況をちょくちょく調べていたところ、ずっと満席状態が続いていた今夜の「ながら」に、夜になってキャンセルが出たので、勢い余ってついつい購入することに。そんなわけで、急遽また「18」旅に出ることにしました。
「18きっぷ」は午前0時から一日分が使えるため、「ながら」は「日付変更線」を跨ぐ小田原から乗車。同じことを考える人は多く、大半の人がここ小田原から乗るみたいです。
深夜の浜松では26分間の停車。かつて臨時を含めて自由席ばかりの2本の「大垣夜行」が運転されていた頃、相次いで大休止となったここ浜松では、多くの人がホームに降りてきて、にわかに騒がしくなったものですが、その賑わいも過去のこと。全車指定席となったことで、眠ったままの人が大半のようです。
夜が明けてからは、東海道と山陽道を下り、西へと向かいます。夜中のうちにかなりの距離を移動できたので、ちょっとトクした気分です。
岡山から瀬戸大橋線へと折れ、四国へと渡ります。数日前にも通ったばかりですが、一旦自宅に戻ったことで気持ちがリセットされたらしく、また新たな気分で旅が始まった気になれます。
四国入りした後は、そのまま予讃線でさらに西へと向かいます。多度津から先に足を踏み入れるのは、結構久し振りのような気がします。
不意に瀬戸内海が車窓ぎりぎりまで迫り出してきたりして、本州から眺める瀬戸内海とはまた一味違いますね。
鈍行を乗り継ぎ松山までやって来ました。やっぱり鈍行だとかなり遠くまで来たという思いがします。
列車は向原から海側へと分岐する旧線にあたるルートへ。特急は全て新線にあたる内子経由となったことで、この区間は特にローカル色が濃くなったようです。
そしてやって来たのは下灘です。ここを訪れるのも全駅下車以来となり、実に17年振りくらいです。「18きっぷ」のポスターに使われたり、様々なメディアに取り上げたりして、今ではすっかり有名になりました。
夕陽をバックに列車が発車して行きます。とても絵になる光景です。
駅は海を見下ろす高台にあり、ホームから海に沈む夕陽をバッチリ拝むことができます。少し雲に覆われてしまいましたが、なかなかいい感じで夕陽が沈んで行きました。
今はなかなかの人気スポットのようで、日の入りに合わせて結構人がやって来ています。この調子だと、土日はかなりの人出となるのでは。
陽が沈み、夜の下灘もなかなかいい雰囲気です。これだけもわざわざ鈍行を乗り継いで来た甲斐はありました。
松山へ引き返し、今夜は松山に泊まります。それにしても、ホント、旅って素晴らしい。