「18きっぷ」遠征2日目は紀勢本線の後半となる新宮からスタート。
新宮からはJR西日本の管轄となり、電化もされています。しかしワンマン化への対応から、残念ながら車両はオールロングシートの105系。長時間走行への配慮から、トイレ付きに改造されてはいますが、かつては165系の天下だっただけに、せめて113系くらいは走らせてほしいと思ってしまいます。
そしてこちらも見事なまでのオーシャンビュー。ただ、ロングシートからの眺めなので、せっかくの絶景もちょっと見辛いのが惜しまれます。
紀伊田辺からは、転換クロスシートの225系にバトンタッチ。旅を楽しむ上ではやはりロングシートとは雲泥の差が。一気にテンションも上がります。
今度はクロスシートなので、景色もとても見やすいです。特に左側のシートは一人掛けが基本なので、たとえ混雑しても、他人に気兼ねすることなく自分の世界に浸れるのが嬉しいですね。
御坊では少し寄り道して、紀州鉄道を訪ねてみることにしました。今は冷房付きの新型車両が入っていますが、少し前まではとてもレトロチックな車両での運転でした。
http://www.yokotetu.net/challenge/2002/20020731.html
夏草に覆われる線路は、一見すると廃線跡とも見紛うほど。でもこの現代離れした現実こそ、紀州鉄道の魅力なのかもしれません。
終点の西御坊がこれまたレトロチックな造りで、タイムスリップしたかのような情景がたまりません。
紀勢本線に戻った後は、和歌山方面へ5駅進んだ藤並で下車。かつてはここから有田鉄道が分岐していましたが、もうその面影はほとんどなく、サイクリングロードになっていました。
http://www.yokotetu.net/challenge/2002/20020801.html
代行バス、というより、以前から走っている金屋口行のバスに乗り、旧金屋口駅を訪ねることにします。バスはマイクロバス風のかなり小型な車です。
バスは10分少々で金屋口に到着。バスターミナルの奥には、現役時代さながらの駅舎が残っていて、普通に機能しているかのよう。「鉄子」取材でも訪れた所なので、とても懐かしく思います。
駅の少し先には、線路が繋がる形で鉄道公園がオープン。時たま動態保存もなされるようなので、いずれまたその勇姿を見にゆっくり訪れてみたいものです。
帰りもまた小さなバスに乗って。
藤並の駅も、端上タイプの立派な駅舎に建て替わりました。
この後は大阪へ出て、それからどうしようか迷ったのですが、さらに西へ向かうことにしました。「18きっぷ」だからこそできる芸当ですね。