昨夜は美濃太田に泊まりました。
美濃太田を5:03に出る猪谷行は、まだ朝早いこともあって回送同然のがら空きよう。おまけに車両はボックスシートがズラリと並ぶキハ48で、自ずと旅心をくすぐられます。この時期、つまり「18シーズン」の高山本線の鈍行は、いい時間帯だと旅行者で満員に膨れ上がり、興醒めすることがたびたびですが、さすがにこの列車には影響ないみたいで、早起きした甲斐があったようです。
やがて車窓には、右へ左へと移り行く、飛騨川の見事なまでの渓谷美が展開。がら空きのため、右も左も車窓展望は思いのまま。こんな贅沢な思いができる列車もそうそうあるものではありません。これなら何時間でも乗っていたくなります。実に幸せなひと時。
4時間ほどで猪谷に到着。ここからはJR西日本の管轄となり、キハ120にバトンタッチ。ここは神岡鉄道絡みで何度も訪れた所で、懐かしさもひとしおです。
そのまま富山へ抜けてしまいます。構内は北陸新幹線の工事が急ピッチで行なわれていて、駅や駅前の姿は、日増しに変わりつつあります。
富山から乗り換えた直江津行は、昔懐かしい国鉄急行形の475系、それもオリジナル色。車端部分はロングシート化されているものの、ゆったりとしたボックスシートの乗り心地は昔のままで、窓側のテーブル下にはi栓抜きも健在。時間帯がよくないせいか、「18」ユーザーと思しき人もほとんど見かけず、快適な道中が望めます。
車窓左手にはお約束の日本海が。
筒石はトンネルの中にホームがあり、テツにはちょっとした人気。実は2年前、「お忍び」(?)デートで密かにここを訪れていたりして。「お忍び」のため、公開はしていないけどね(笑)
直江津からは信越本線で長野方面へ向かいます。115系のこの色を見ると、JR東日本の管轄に入ったことを思わせます。
二本木のスイッチバックを「かぶりつき」で堪能。
長野から篠ノ井線の快速「みすず」に乗り換え。今度も同じ115系。
スイッチバックの姨捨では、特急「しなの」行き違いのため数分間の停車。ホームに降りれば目の前に広がる善光寺平の絶景が。
そのまま中央本線を回り、やがてE233系に遭遇するようになると、帰って来た、といった想いが強まります。乗りっ放しの一日でしたが、こういうのも悪くないですね。
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