全駅下車を目指す上で厄介なのが新幹線にだけ存在する駅。昨年開業した九州新幹線にも、在来線から離れた所にできた新駅がいくつかあり、これらの駅に行くには特急券が必要になり、また「18きっぷ」も使えない。でも新幹線が乗り放題となる切符が時たま発売されるので、それを狙っていたところ、3月17日~20日の4日間限定で「九州新幹線1周年限定乗り放題きっぷ」が出ることを知り、このチャンスを逃すまい、とこうして九州までやって来ることとなった次第。今度いつこういった切符が出るか定かではないので。



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というわけで、今日は豪華に九州新幹線を乗りまくり。高級感漂う洒落たデザインの800系を目の当たりにして、早くも興奮気味。こんなデラックスな列車に今日は何回でも乗れるのだから、自ずとテンションは上がります。




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博多からまずは一駅進んで新鳥栖。ここは長崎本線と交差する所に設けられた新駅で、長崎本線の方にも駅があり、相互に乗り換えが可能。周囲にはポツポツと住宅が散見していますが、宅地開発はまだまだこれから、といった感じです。




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続いて、筑後船小屋。もっとも、ここは新幹線との接続を図るために、かつての船小屋駅を南へ500メートル移転させたというのだから、「新駅」とは言えないかもしれませんが、全く別の場所に、全く違う形の駅を造り、また駅名も変わったのだから、自分の中では新駅としてカウントすることにしました。新幹線と在来線の駅は、それぞれ駅前広場を挟んで対峙する形で設けられ、乗り換えには一旦駅を出なければなりません。




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新大牟田は、新幹線だけにできた新駅で、ここを制覇するにはどうしても新幹線に乗る必要があります。周囲に人家はあまり見当たらず、何だか駅だけが浮いた存在にも見えますが、ゆったりとした駅前広場は車を乗り付けるのに適していて、荷物の多い旅行者には、こういう駅の方が喜ばれるのかもしれません。




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新玉名も新幹線だけにできた駅で、ここも周辺に人家はまばらです。在来線の列車が来ないことからいわゆる庶民の駅といった感じではなく、空港のような役割と言えそうです。ともあれ、これで新幹線の新駅は全て制覇となりました。




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その後は乗りつぶしを兼ねて終点の鹿児島中央まで行ってみました。着いた場所は確かに見覚えのあるあの駅でしたが、鹿児島と言えば、自分の中ではるか遠くの地というイメージがあったので、このあまりのあっけなさに、狐につままれたような気になります。かつてここから寝台特急「富士」が24時間以上かけて東京との間を行き来していたなんて、とても信じられないことのように思えてしまいます。




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折り返して熊本へ。市電が通る東口(白川口)はそれほど変わった様子は見られませんが、西口(新幹線口)は様変わりしています。西口だけ見ると、新幹線の新駅といった感じです。




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新幹線の旅はここで一旦中断し、「18きっぷ」の旅に切り替えます。向かった先は、熊本から鹿児島本線を2駅下った富合で、新幹線建設の見返りとして、昨年の九州新幹線開業と同時にできた新駅です。開業から一年以上経ってしまいましたが、ようやく降りることができました。駅舎のないシンプルな駅です。




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南阿蘇鉄道にも三日前に新駅が開業したので、それも制覇するため今度は熊本から豊肥本線で立野へ向かいます。まだ桃ちゃんと知り合ったばかりの頃、「鉄道乙女の小さな旅」の出版企画でここを訪れたのを懐かしく思い出します。http://ameblo.jp/bigtetu/day-20090430.html




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南阿蘇鉄道はほどほどの乗車率だったこともあり、運転士横の「かぶりつき」スペースを確保。やはりここがイチバンの特等席ですね。




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そして終点近くまで行った、阿蘇白川-見晴台にできた新駅、南阿蘇白川水源に下車。この瞬間、ずっと返上したままだった全駅下車のタイトルを晴れて奪回することとなりました。もっとも、来月早々には南海電鉄に新駅が開業するので、束の間のタイトル奪回ではありますが。




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今のところはまだわずかにホームが一本あるだけで、屋根さえありません。でも駅舎建設の工事が急ピッチで進められているみたいで、間もなくしたら立派な駅になるのでしょう。今回は記録保持のために降りたようなものですが、駅舎が完成した暁には、是非とももう一度訪れてみたいものです。




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熊本に戻ってからは、再び新幹線の乗り放題切符を使って博多へ。




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そして博多からは再度「18きっぷ」を利用。そのまま本州へ抜け、明日に備え徳山まで行ってしまいます。

明日は山陽・東海道を丸一日17時間かけてのんびりゆっくり帰ります。「18きっぷ」を最大限活用して。