「青森・函館フリーきっぷ」の旅（５日目）

とても充実した毎日となっております。朝もついつい自然と早く目覚め、一応アラームはセットしているものの、その必要もないくらいです。

えらく早い時間に目覚めてしまったので、函館の朝市に繰り出してみました。取れたての新鮮な海の幸が実にうまそうに見えます。でも、安いんだろうけどやっぱし高いナ。

そんな中、２コ入りの「いかめし」が５パックで千円というのを発見。これは思わず買ってしまいました。

でも、せっかくこんな『ご馳走』を目の当たりにして、単に素通りするだけ、というのもナンなので、朝食は思い切って「ウニ・イクラ丼」をフンパツしてみました。自腹でこんな高価な朝食を食べたのは、たぶん初めてではないかと。

うメェー！、サイコーにウマイ！　これはクセになりそう。

かつてのビンボー旅専門だった頃は、コンビニ弁当なら５～６個も買えるじゃないか、こんなのバカバカしくて…

などと思ったものですが…

俺も歳かな、やっぱし。

今日は再び江差線へと足を踏み入れるべく、函館を７時過ぎに出る鈍行でスタートします。結局は一昨日と同じ列車になるけれど、特急で木古内へ先行してもヒマになるので、今日は最初から鈍行で行きます。

向かった先は、神明です。一昨日ここを通った時、やたらとこの駅が気になったものでして。

駅前に一軒人家はありますが、それ以外はほとんど無人に近い様相を呈し、板張りのホームやオンボロ待合室が、これまたいい味出しています。１０分少々しか滞在時間が取れなかったけど、外は小雨混じりの生憎の空模様なので、ちょうどいいかもしれません。

函館に戻って来ると、すっかり雨も上がり、青空が広がりつつあります。次の目的地に向かうまで時間があるので、市電の一日券を買って、函館市電の乗り歩きを楽しむことにしました。

午後の列車で函館本線を下ります。同じ函館本線でも、一昨日に特急でショートカットした「藤代線」ではなく、仁山回りとなります。山越えとなるため、紅葉が進む見事な車窓が望めます。

そして一昨日は一瞬で通り過ぎた大沼公園も、今日はのんびり眺めるだけの余裕があります。いずれゆっくり時間をかけて訪れてみたい駅から近い観光スポットですね。

やって来たのは流山温泉です。７年半振りの再訪となり、あの頃を懐かしく思い出します。

http://www.yokotetu.net/challenge/2003/20030414.html

当時から留め置かれていた２００系の新幹線車両は、だいぶ傷みが進んでいるみたいでした。

７年半前は駅の制覇が目的でしたが、今回はここの温泉に入りに来ました。敷地内には、かつて本線で活躍していた５０系客車が無料休憩所として開放されていて、ここに立ち寄るだけでも訪れる価値はありそうです。

山小屋風の建物に気品漂うフロントがよく馴染み、重厚感に満ち溢れているようです。宿泊施設を伴わないのがちょっと惜しい気もします。

温泉は、源泉１００パーセントのかけ流しの湯。広々としと檜造りの浴槽に、露天風呂の設備もあり、入浴料は８００円と少々値が張るものの、それに見合うだけの価値は十分あると言えるでしょう。次に乗る列車まで時間はたっぷり取ってあり、心も身体もリフレッシュ。駅から近い所も魅力です。

函館へ戻って来る頃にはすっかり日も暮れましたが、昼間購入した市電の一日券はまだ今日いっぱい使えるので、市電に乗って夜の散策にも繰り出してみました。電車は次々とやって来るので、適当な電停において気軽に乗り降りが楽しめます。

明日はまた青森側を旅したくなり、今夜は「白鳥」に乗って青森まで行ってしまいます。もう切符のモトは十分取れたはずだけど、もっともっと活用させてもらうつもりです。