昨夜は再び瀬戸大橋を渡り、岡山泊まり。当初の予定では津山で行くつもりだったけど、疲労が激しく予定変更。自由気ままに行き先を変えられるのが「18きっぷ」の強みでもあります。




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今日は新見を昼過ぎに出る芸備線の列車に合わせ、遅めの出発。東城より先、備後落合まで行く列車は今や一日たったの3本だけとなり、乗りつぶすだけでも至難の業。昼過ぎに出るその貴重な列車は、終点備後落合から木次線への接続もよく、テツの皆様がたくさん乗っております。




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元信号場の布原でしばし停車。対向列車が若干遅れているため、少しだけ外を散策できました。秘境ムードたっぷりのスリルに満ちた駅です。




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地元客は東城までにほぼ全員降りてしまい、東城より先はまさしく「テツ列車」と化します。列車は次第に山深い「辺境の地」へと分け入るようになり、所々制限時速15キロの規制がかかる道のりを、ゆっくりゆっくり進んで行きます。




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木次線が分岐している備後落合に到着。今はすっかり寂れてしまいましたが、新見、三次、宍道のそれぞれ3方向からの列車が一同に集まるこの時間だけは、結構な賑わいを見せます。もっとも、見かけるのはテツばかりですが(笑)




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備後落合からは木次線に乗り換え。芸備線が左へ分岐して行きます。




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やがて車窓左手には、「おろちループ」と名付けられた国道314号線の巨大なループ橋が現れます。見事なまでの眺望ですが、木次線の乗客を奪う結果となった道路だけに、複雑な想いに駆られます。




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そして木次線のハイライトとも言うべき、出雲坂根の三段式スイッチバックに挑みます。乗り合わせたテツの皆様も一斉に正面に集まり、固唾を飲んでこの瞬間を見届けます。




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出雲坂根に到着。方向転換のため、3分間の停車。最近になって駅舎が建て替えられ、ちょっと気になるところです。




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出雲横田に着きました。一応この列車はここが終点ですが、このまま引き続き39分後に出る宍道行になります。車内にはそのまま居続けることが可能で、外へ散策に行ってみたものの、あまりの猛暑に耐え切れず、クーラーの効いた車内へと早々と避難してしまいました。



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出雲横田から一駅、亀嵩で降ります。これまでも来たい来たいと思いながら、ダイヤの都合上、なかなか降りることが叶わなかっただけに、とてもわくわくしてしまいます。




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駅舎は昔ながらの佇まい。これだけでもジーンと感動してしまいます。




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待合室もレトロチックな木造。手入れが行き届き、ここに居るだけで癒される気がします。




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そして亀嵩と言えば、駅舎がソバ屋として改装されているのが大きな特徴。この手の駅は、今でこそあちこちで見かけるようになってきたけれど、古い駅舎をそのまま店舗として改装した駅としては、ここはまさに元祖的な存在なのです。これはどうしても入らねば。




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さっそく「割り子そば」(680円)を注文。できたてのソバが3段重ねの器に盛られ、ちょっと豪華な気分にさせられます。メンの太さが各々微妙に違うのは、まさしく「手打ちソバ」ならでは。ややモチモチとした独特の食感がたまりません。うまい!




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せっかくだからと調子に乗って「月見そば」(730円)も注文。結構な出費になりましたが、ここまで来てあまりケチなことは考えたくありません。

なお、ソバは事前に連絡しておけば、列車の到着に合わせてホームで受け取ることもできますが、やっぱり無理してでもこの場所で食べたいものです。




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店内に備え付けられた「駅ノート」には、全国から訪れた旅人による寄せ書きがギッシリ。ほのぼのとしたメッセージから、いかにこの店(駅)が多くの人に愛されているかがわかる気がします。




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予定では宍道方面へ抜けるつもりでしたが、その前に反対側に行く出雲横田行の列車があるので、時間つぶしを兼ねて一駅戻ることにしました。これも自由自在に動き回れる「18きっぷ」のなせる業。




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さっき見てきたばかりの景色をもう一度。いい景色は何度見ても飽きないものです。




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再び出雲横田に到着。そしてそのまま折り返し。

備後落合方面からの接続のない便なので、乗ったのは地元客(大半が学校帰りの高校生)ばかりです。




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暮れなずむ車窓を堪能。この、物悲しくなるようなひと時がまたたまりません。




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終点宍道に到着する頃にはすっかり日も暮れました。いや~、実に楽しいローカル線探訪でした。




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明日に備えてもう少し移動します。真っ暗な道のりを進む様もなかなか風情があるものです。