今回の旅も、ようやく折り返し点に入りました。
今日はまず、先月のダイヤ改正時に誕生した新駅の神村学園前に行きます。3年前には甲子園にも出場した神村学園がすぐ前にあり、駅の開業は通学の生徒にとても喜ばれたことでしょう。
ホームは高台にあり、いい眺めです。
続いて、昨年のダイヤ改正時に鹿児島中央の隣に開業した広木に降ります。人家はあまり見えないようだけど、駅前の駐輪場には自転車がギッシリ。そして列車の時間が近付くと、にどこからともなく人がやって来て、大勢の人が列車に乗り込みます。
これでやっと九州の駅も再び全駅制覇となりました。
その後は来た道を引き返すため、鹿児島中央から日豊本線を上ります。車窓右手には桜島の勇姿が。
隼人からは肥薩線を上ります。昨日は夜だったので、今日は景色を存分に味わいたいですね。
すっかり有名になった嘉例川に到着。ド平日だというのに、観光客らしき人がパラパラと訪れています。でも何だか観光色が強くなり過ぎたような。
大隅横川に到着。嘉例川に続き、こちらもにわかに脚光を浴び出した感じですが、わざわざ訪れる人はまだ少ないようです。
吉松からは、観光列車の「しんぺい」号に乗り換え。地元輸送も兼ねていて、「18」での乗車が可能です。
木目調の洒落たデザインが目を引きます。人気の路線だけに乗車率はまずまずといったところ。
スイッチバックの真幸駅に到着。ここで5分くらい停車します。本数が少なく、なかなか降りられない駅だけに、この停車時間は嬉しいサービスと言えます。大半の人がホームに出て、写真を撮ったりタバコを吸ったり、各自思い思いの姿勢で寛いでいます。
駅舎観察にももってこいです。もはや利用者はほとんどいませんが、いつまでもこのままの姿で残っていてほしいものです。
列車は一旦スイッチバック線に引き上げた後、右手にたった今停まっていたホームを見ながら真幸駅を後にします。なかなかドラマチックな別れです。
日本三大車窓の一つに数えられている矢岳越えの大展望。列車はここで一旦停車し、乗客の目を楽しませてくれます。まさに観光列車ならでは。
矢岳駅に到着。ここでも約5分の停車時間があります。
重厚感溢れるレトロな駅舎、これこそまさに国宝級とでも言いたくなるほどです。下手に手を加えていないところがまたいいですね。
駅前にはSLの展示館があり、中でSLが眠っています。誰でも自由に見学できるため、停車時間中に立ち寄る人が大勢います。
下の方にこれから行く線路がバッチリ見えるループ線の絶景箇所にも一旦停車。実に素晴らしいロケーションです。
人吉に着きました。ここでしばし休憩の後、さらに先へと進みます。
ダイナミックな山越えの後は、球磨川に沿ったのどかな風景が続きます。昨日も見た景色ですが、何度見ても飽きることがありません。
交換待ちのため、坂本で15分間の停車。惜しくも駅は無人化されてしまい、とても寂しくなっていました。趣のあるこの駅舎も、いずれは取り壊されてしまうのでしょうか。
八代に戻って来ました。いや~、ホント、肥薩線はいいですねえ。まさに感動と興奮のしっ放しでした。いずれまたゆっくりと訪れてみたい所です。
その後は九州を脱出すべくひたすら鹿児島本線を上ります。さっきまでのゆっくりした走りにすっかり慣れた身には、このスピード感溢れる電車の走行は恐いくらいに感じます。