夏に行なわれた日本旅行主催によるヨコテツツアーが予想以上に好評だったこともあり、この度第2弾となる「秋の鉄分補給の旅」を決行。かなり大掛かりな旅のため、価格もそれなりに高く、期待と不安の入り混じる中での出発進行となりました。
今回の主役(一応俺もだけど)は前回に引き続き、伊藤桃ちゃんと田中いちえちゃん。
予算の関係で今回は二人呼ぶのが精一杯だったけど、二人とも今やレールクイーンとしての不動の地位を築きつつあります(ホント?)
東京駅から乗った上越新幹線は、全車両、日本旅行の貸切。周りは全て団体ツアー客ばかりなので、少しくらいハメをはずしたところで咎められることはなく、早くも修学旅行のようなノリです。
車内における抽選会で、見事3キロのコシヒカリをゲットした「いちえ」ちゃん。
でも喜びの表情を見せる反面、やや困惑気味な様子も。
何しろ、明日の夕方まで丸二日間、ずっと重たいこのコメを持ち歩くことになったのですから。果たして心中はいかに?
そうこうしているうちに、列車は越後湯沢に到着。気温はグッと冷え込み、雪国に来たことを思わせます。
ここで日本旅行の他のツアー一団と離脱し、ここからは我々だけの単独ツアーとなります。
企画の段階では定期列車に混乗の予定だったけど、北越急行さんの粋な計らいにより、このツアーのためだけに、わざわざ専用の臨時列車を仕立てて下さいました。しかも1両は、天井に映像が映し出される「ゆめぞら」車両。今日はこの列車がずっと付き合ってくれるのです。なんと豪勢な!
六日町から「ほくほく線」へと乗り入れ、最初に向かった駅は美佐島。ここはトンネルの中にホームがあるという珍しい駅です。狭い単線ホームに高速で列車が駆け抜けるため、危険なので降りたらすぐにホームから出なければなりません。その点では、土合や筒石とはまた違ったスリルが味わえます。
単線のため、ここでの長時間停車はできず、我々を降ろした後、列車は一旦トンネル内にある留置線上に引き上げます。約一時間後に同じ列車が再び戻って来てくれるので、荷物は車内に置いたままでもOK。なんて便利な!
畳敷きの広々としたこのフロア、ナントこれ、美佐島駅の待合室なのです。
どう見てもどこかの集会場としか思えず、これが誰でも自由に寛げるというのだから驚き。
もともとこの駅の利用者は、ごく僅かしかなく、この時間帯も一般の利用者は皆無。ということで、少し早めの昼食タイムとなりました。
周囲に人家はほとんど見当たらず、またホームも地下にあるため、「美佐島駅」の看板がなかったら、とても駅とは思えないような雰囲気です。列車に乗っているだけではわからない、これぞまさしく駅巡りの醍醐味。
「はくたか」の通過時刻が近づいてきたので、ホームへ通じる階段を下りて、その様子を体験しに行きます。
超音波のような鋭い音が鳴り響き、一瞬のうちに「はくたか」が高速で通過。危険なため、構内は頑丈な鉄の扉で仕切られていて、列車が止まるまで扉は開かず、ホームには出られないようになっています。
そのうちに、先ほど乗り捨てたはずの列車が再びやって来て、次の目的地へと移動します。
車両自体の定員からすると、はるかに少ない人数なので、とてもゆったりのんびりしています。
テツ話に夢中な人、車窓を楽しむ人など、人それぞれ。実に平和です。
列車にはトイレが付いていないため、それを解消すべく途中駅での長時間停車がたびたびあります。その間にホームで写真を撮ったり、また駅の外へ散策に行くなど、気分転換にはもってこいです。車内は全て禁煙のため、ヘビースモーカーにも嬉しい配慮ですね。
「はくたか」が時速160キロの猛スピードで通過する時に点灯するGG信号。通常の「進行」を示す緑色一つに対し、二つ点灯することで「高速進行」を意味します。
160キロ運転が可能な北越急行ならではの極めて珍しい信号機でもあり、緑色が二つ点灯した瞬間、一斉にどよめきと歓声が湧き起こります。
程なくして「はくたか」が一瞬のうちに通り過ぎ、またまた歓声が上がります。
一般の人から見たら、どんな集団に思われたのだろうか(笑)
くびき駅にやって来ました。奇抜な形をしたユニークな駅舎がお出迎え。この卵のような形をした建物が駅舎なのです。本日、美佐島駅に次ぐ大休止。
ここでアイドル達の撮影タイムとなりました。
真剣な眼差しで一心不乱にシャッターを切る皆様。アイドルって大変だな~とつくづく思ってしまいます。
「いちえ」ちゃんも負けておりません。
前回のツアーでは、圧倒的に桃ちゃんファンの割合が多かったのですが、今回は半々といったところ。
「いちえ」ちゃんも確実にファンを増やしているようで、なによりです。
せっかくだから、二人一緒の写真もあった方がいいかと。でもお互いライバル意識は持ってほしくないですね。
トンネルが多い「ほくほく線」において、「ゆめぞら」車両がその本領を発揮。天井一面のスクリーンに次々と映し出される映像は、まさに動くシアター。
虫川大杉でも約20分の停車。ホームにて急遽撮影会を行なうことに。
一応俺もゲストなので、スリーショットもあってしかるべき、ということになり…
でも、やっぱ俺、要らんだろ(笑)
悪ノリする桃&いちえ。レフ板近すぎ!
移動中の車内は常にマッタリムード。アイドルとのお喋りも各人の自由。
もっとも、あまりに自然過ぎて、もはやアイドルと会話している、みたいな特別な意識はないようです。
放送マイクを自由に使えるところも貸切列車ならでは。
マイク片手にゴキゲンの桃ちゃん。車掌に成り切っているようです。
北越急行さんから、価値ある記念品やお土産をたくさんいただきました。
まさに至れり尽くせりの心意気に、感謝感激。本当にいろいろとお世話になりました。
六日町に戻って来ました。「ほくほく線」の旅はここまでとなり、これから新潟へと向かいます。
六日町からは上越線に乗り換え。今度は通常の定期列車です。
一般客との混乗ですが、がら空きのため、ほとんど貸切の状態です。「18きっぷ」のシーズンだったらとてもこうはいかないでしょう。
途中長岡での乗り換えを挟み、115系の旅が新潟まで続きます。独りでは長く感じる時間も、みんなでワイワイお喋りしながらだと、何だかあっという間です。
新潟に着いてからは、ディナーパーティが予定されている駅近くの東映ホテルにて、明日の打ち合わせを兼ねてしばし待機。随分と豪華な夕食会になりそうな予感。
ディナーパーティ開始です。お互いみんなが自由にお喋りしやすいようにと、立食形式にさせていただきました。
みんなと丸一日行動を共にしたことで、アイドル達もすっかり同化し、もはや特別な存在ではなくなったような気がします。ツアーにおける単なるイチ参加者にしか見えないけど、気のせい?
夜9時にてパーティはお開きとなり、本日における我々ゲスト陣の役割は、一応ここまで。後は二日目のツアー開始となる明朝の京都までは自由行動となります。
これ幸い、と一人そそくさと駅へ向かい、「つるぎ」の到着を待ちます。電光掲示板には「つるぎ」の文字が点灯し、そわそわと落ち着かなくなってきます。
「おもいでのつるぎ号」の入線です。惜しくも機関車がホーム先端までせり出し、ヘッドマークの撮影は無理。
テールマークが撮影できる最後尾は物凄い人となっていて、まさに昨今の「鉄道ブーム」を象徴するかのような光景です。
雑然とはしているものの、怒号や罵声は飛び交わず、平和な空気さえ漂っているのは、出発まではかなりの時間があるからでしょう。その点、シャッターチャンスが僅かしかない途中駅での撮影は、それこそ熾烈な争いとなることが予想されます。