「北陸フリー」の有効期限は今日までなので、この旅もラスト一日となりました。他へもいろいろと行きたい誘惑に駆られますが、やっぱり今は石川線に集中すべきでしょう。
ということで、朝イチの便からさっそくスタートし、終点まで行ってみます。「能登」や「北陸」からはタッチの差で間に合わない時間帯の設定のせいか、ほとんど人は居らず、とても静かです。
そして性懲りも無く、今日も鶴来と加賀一の宮の間を行ったり来たりします。その距離僅か2.1キロ、数分程度の乗車時間しかなく、電車を待っている時間の方が圧倒的に長いです。
日曜日ということで、その後はどんどん人が増えてきます。
廃止間際の「駆け込み乗車」に対する否定的な意見はよく耳にしますが、なくなる前に乗っていおきたい、との想いを抱かせるだけの魅力が鉄道にはあるのでしょう。
電車は結構頻繁に走っているので、気晴らしに他の駅を訪ねたりしてみます。大部分は駅舎のない簡素な無人駅なので、あまり面白くはありませんが。
今日だけでも何回訪れたことか、ここ加賀一宮駅に。小学生の団体や、サイクリストの集団等、乗客はバラエティに富んでいます。
石川線の真ん中付近にある額住宅前駅です。両端付近の駅を除けば、駅舎がある駅は、ここくらいです。
今回の廃止とは関係ないですが、時たまこうやって他の駅を訪れたりもしています。
今日もひたすら行ったり来たりしているうちに、日も暮れかけてきました。
行動パターンの選択肢はあまり多くないため、同じ人に何度も会ったりします。でもお互い目をそらし、挨拶さえしようとしないのは、「テツの掟」とでも言ったところでしょうか(笑)
完全に日が暮れました。今日も長い一日が終わろうとしています。
夜の中鶴来もなかなかのものです。隣の鶴来までは歩いても10分足らずで着けるため、こんな小さな駅でポツンと一人残されても、特に心配はありません。
こうこうと灯りが照らされる夜の鶴来駅舎もまた幻想的です。こんな駅なら一人寂しく列車を待っても安心です。
最後にもう一度、加賀一の宮まで行ってみました。シーンと静まり返ったこの雰囲気はたまりません。こんな贅沢なひと時を味わえるのも、これが最後かもしれません。
ソロはずっと満室で、諦めていたのですが、一昨日氷見線に行った際、キャンセル待ちをねらってみたところ、うまい具合にゲット。やはり二日前の夕方は穴場みたいですね。
ということで、今回の旅はひとまず終了。
一旦帰って気持ちをリセットし、最後のお別れに臨みます。
今度はかなりシンミリとした旅になりそうです。