今日も朝から張り切って北陸鉄道・石川線を攻めまくります。
石川線に乗り換えとなる西金沢までの今日の移動は国鉄形583系を改造した419系。
余剰となった583系を近郊形に改造したこの車両が登場した当初は、何ともいたたまれない気がしたものですが、今となってはこの車両自体とても貴重な存在になりつつあります。
広々としたボックスシートには、寝台特急として活躍していた頃の名残があり、旅の気分を盛り上げます。ずっと乗っていたい衝動に駆られますが、今回の目的は石川線なので、数分間だけの乗車です。
土曜日とあって、家族連れ等の一般客が目立ちます。「いかにも」といったテツも多く見かけますが、全体の割合からすると、一般客に紛れた感じがします。
廃止を告げる看板が切なさを際立たせています。ここに電車がやって来るのもいよいよあと一週間となりました。
気晴らしに途中の駅でも適当に乗り降りしてみます。全駅下車にチャレンジしていた頃を懐かしく思い出します。
時間が経つにつれ、さらに人は多くなり、駅も駅前も多くの人で賑わいます。同じ駅なのに、人がいるといないでは、全然違った印象を抱いてしまいます。
中鶴来でもちょくちょく乗り降りしてみます。隣の鶴来駅までは歩いて10分とかからず、次の折り返しの電車までに充分歩き着くことが可能なので、気晴らしにはもってこいのコースです。
先頭の「かぶりつき」だけは圧倒的にテツの割合が多く、何だかここだけ空気が違うようです(笑)
昼前くらいから、各列車の前後に「82年間のご愛顧ありがとうございました」と書かれた看板が掲げられ、いよいよ廃止へのカウントダウンが始まったことを予感させます。
完全に日が暮れました。昼間は大勢居た一般客も、さすがにこの時間まで残っている人は少なく、テツがパラパラ居るだけです。
今日も長い一日が終わりました。そして明日もここで長い一日を過ごします。悔いは残したくないので。