とうとうこの日がやって来てしまいました。
大きなヘッドマークを掲げて
「さよなら南線」と描かれた大きなヘッドマークを掲げて、加津佐行一番列車が南島原のホームに入線。通常は新型DCのはずですが、どうやら今日はこのキハ20島鉄色が運用につくようです。キハ20自体、本日限りで島鉄から引退なので、車窓風景と共にこちらもしっかりと目に焼き付けておきたいところです。
至福のひと時
早朝の、しかも旅行者には使い辛い列車なので、まだがら空きです。恐らくこれから混んでくるとは思いますが、しばらくはのんびりとした道中が楽しめそうです。
とりあえず終点まで
もはや全区間の全ての景色を覚えてしまいましたが、本当にこれが最後と思うと、まだまだ見足らないなどと思ってしまいます。なお、先頭に付いている大きなヘッドマークは「ありがとう南線」でした。
口之津
折り返しの列車で口之津で降りてみます。駅前から天草へのフェリーが接続する主要な駅ですが、廃止に対する目だったお知らせ等はあまり見当たらないようです。
最後の加津佐
もう一度加津佐に戻り、いよいよここもこれが最後となりました。すっかり思い出の場所となってしまっただけに、別れが本当に辛くなります。
しっかり車窓を眺めながら
この美しい海浜風景ともお別れです。恐らくもう自分の記憶から消し去ることは不可能でしょう。
キハ20国鉄色と交換
今日の南線は全列車キハ20で運転されるみたいです。懐かしの車両に大勢の乗客、と一昔前の鉄道全盛期を思い起こさせるひとコマです。
島鉄脱出
まだ時間は早いですが、ここで島鉄を離れます。最後まで居られないのが残念でなりません。
さらば島原鉄道
これから三木鉄道へ行くため、前回同様高速艇で大牟田へ向かいます。さようなら島鉄南線。素敵な思い出をありがとう。
乗車制限?
新幹線をすっ飛ばし、後半は三木鉄道へ。混乱を見越して厄神では一旦改札の外で並ばせるようにしておりましたが、まだ積み残しが出るほどではないようです。
大賑わいの三木駅前
こちらも大変な混雑となり整列乗車の体制が組まれておりましたが、まだ何とか積み残しは出ていない様子。これでも昼のピークに比べれば随分と減ってきたとのこと。島鉄みたいにフリー乗車券がないせいか、一往復するだけ、という人が大半のようです。
グッズの売り上げも好調
ここしばらくは毎日ずっと朝から晩まで店を開いているらしく、「サンショップ大阪」の吉田さんの顔からはだいぶ疲労の色が窺えました。ちなみに後ろの方でピースサインを出しているのは鉄道アーティストの小倉沙耶ちゃんです。
小倉沙耶ちゃん
ということで、駅前にて沙耶ちゃんとのツーショット(笑)
存在自体は知っていたけれど、お会いするのは初めてです。とても感じのいい女の子です。
http://www.astre-p.co.jp/saya/
適度に行ったり来たり
フリー乗車券がないので乗るたびに運賃が必要ですが、そんなことをいちいち気にしている場合ではありません。島鉄同様こちらもすっかり景色を覚えてしまいましたが、まだまだ見足らない気がしてなりません。
日も暮れて
すっかり人は少なくなりました。このままひっそりと幕を閉じてしまうのでしょうか。
木村裕子登場
夜になってゆゆ姫がやって来ました。こういう状況下で一人にするのはいろいろと心配なので、それからは一緒に行動します。適当に他の駅へも行ったりしてみました。
再び大混雑に
最終列車の時間が近付くにつれ、どんどん人が増えてきました。昼間の混雑を上回る勢いです。
すし詰め状態の最終列車
とうとう最後の時が訪れてしまいました。一両しかないため、積み残しは必至かと思われましたが、何とかみんな乗れたようです。これほどの混雑率は恐らく三木鉄道始まって以来のことでしょう。
途中駅での見送り
各駅では大勢の人が最終列車を見送っています。利用するしないはともかくとして、やはりみんな鉄道には様々な思い出があるのでしょう。
92年の歴史に幕
そして23時少し前、大勢の人が出迎える中、10分ほど遅れて最終列車は終点の三木に到着。この瞬間、大正5年に播磨鉄道として開業して以来、92年の歴史に幕を閉じることとなりました。
名残を惜しんで
もう夜の11時を回っているというのに、大勢の人が駅前に居残って名残を惜しんでいます。明日からはもう警笛もエンジン音も聞こえないというのがにわかには信じられない気がします。さようなら三木鉄道。長い間本当にお疲れ様でした。