やたらと旅に出たくなり、「土・日きっぷ」を使ってちょこっと遠出してきました。
「つばさ」に乗って
朝イチの「つばさ」に乗って、やって来たのは山形県の赤湯。毎度のことながら自由席のため、混雑を見越して早めに東京駅へ行ったけど、予想に反してガーラガラ。座席を回転させて足を投げ出せるくらい余裕でした。これじゃ窮屈な指定席なんてアホらしいです。
四季の郷
今回の旅の目的の半分はここ。赤湯から分岐している山形鉄道に昨年10月13日、新駅「四季の郷」が開業したため、降りに来たわけであります。場所は終点の一つ手前で運賃は片道730円するけれど、今は土日に1000円でフリー乗車券を出しているからかなり安くなります。かつて山形鉄道の全駅下車を試みた2002年当時はフリー乗車券がなかったから、随分と苦労したものでした。
http://www.yokotetu.net/challenge/2002/20020713.html
駅前及び周辺はまだ何もないけれど、周囲を分譲地として売り出していて、いずれは家がたくさん建ち並び、景観が一変しそうな感じです。
駅の温泉「太陽館」
赤湯に戻り、隣の高畠まで一駅、「つばさ」に乗って移動します。こういう時「つばさ」にタダで乗れる「土・日きっぷ」は重宝します。
山形新幹線ができて様変わりしたのがここ高畠駅。かつては「糠ノ目」と名乗る田舎の小さな駅でしたが、今では新幹線が停まるようになり、立派な駅舎に建て替わり、駅構内には温泉施設まである変わりよう。300円で気軽に日帰り入浴できるので、ちょっと一風呂浴びてみました。駅から一歩も外に出ることなく温泉に入れるのだからこれは便利です。
峠の力餅
次に向かった先は峠。列車の本数が少なく、また今では上下の列車がちょうどこの辺りですれ違ってしまうダイヤとなっているため、行きつ戻りつのプランが組めず、ちょっと来にくいのが難点です。でも力餅の立ち売りは健在で、これは感動モノです。
峠の茶屋
昼の列車で訪れると3時間待ちを強いられますが、駅前には「茶屋」が一軒あり、軽い食事もできます。ここがある限り3時間待ちも苦にならず、のんびりするには最高の所です。でもここが閉まっていると、と~っても悲惨な目にあいます。冬期以外は年中無休だそうですが、訪れる際には一応確認した方がいいかもしれません。実際ゆゆ姫が3月に訪れて、大変な思いをしたとか。
http://yuyu385.blog.drecom.jp/daily/200805/05
大沢駅
思いっきり峠を満喫した後は、夕方の列車で隣の大沢へ向かいました。ここに来るのは随分と久し振り。峠同様、スイッチバックがなくなってから、ホームはスノーシェードの中に移りました。
旧大沢駅ホーム
線路が一部はがされていますが、ほぼ昔のままの姿で残っています。ここはスイッチバック時代から随分と寂れた所でしたが、今もあまり変わった様子は見られません。
板谷駅
冬ならばもう真っ暗な時間帯ですが、今はまだ明るいので、折り返しの列車で板谷にも降りてみます。ここを訪れるのもJRの全駅下車以来となり、もうかれこれ14年振りくらいでしょうか。ここもホームはスノーシェードの中に移動しました。左に分岐していく線路がかつてのスイッチバックの名残です。旧ホームはその先にありました。
旧板谷駅ホーム
草木に覆われていますが、ここもほぼそっくり残っています。この辺りではそれなりに活気のある町だったように記憶しておりましたが、近くにある小学校は廃校となったらしく、またいくつかある旅館や民宿も、営業しているのかどうかはわからず、随分と寂しくなった気がします。
今日の旅はここまでにして、新幹線で一気に帰路へ。明日も切符は使えます。