日本海側が大雪との予報を見て、無性に雪景色が見たくなり、「18」使ってちょっくら旅に出ることにしました。
「シーハイル上越」号
大宮から、スキー客をターゲットとした臨時の快速列車「シーハイル上越」号を利用します。183系での旅立ちに、自ずと胸が高鳴ります。こんな豪華な列車に「18きっぷ」で乗れるのは、いささかサービス過剰という気がしないでもないですが、それはともかく、有難いことではあります。
雪国突入
高崎くらいまでは完璧な晴天で、雪の気配など全くなかったのに、水上に着く頃には一面の銀世界。いや~ぞくぞくしてきます。ぬくぬくとした豪華特急車両の中から眺めるのがまたい~んだよね、これが。たまらんです。
石打到着
終点の石打に着きました。ここまで乗り通した人も多く、というより、肝心のスキー客はあまり多くなく、半ば「テツ列車」と化していたのが笑えました。「18」で乗れるおトクな列車ですから。
さらに北へ
次の列車で日本海側まで抜けるつもりでしたが、急に気が変わり、途中の上越国際スキー場前で降りることにしました。駅前はすぐにゲレンデというスキーには大変便利な駅です。
上越国際スキー場
ここで降りたのは、小倉沙耶ちゃんのブログ
に触発されたから。
思えばスキーに夢中になった時期もありました。全国各地のスキー場を転々と滑り歩いた20年近く前。20代後半のまさにフリーター絶頂期。ここ上越国際スキー場にも滑りに来たことがあります。あの頃はまだここに駅がなく、隣の大沢駅から歩いたものでした。懐かしいナ~。
昼食
ここでお昼ご飯にしました。スキー場で食べるラーメンは、これがまた実に美味いんだよね。身体が芯から暖まり、もぉ最高にシアワセ!
早くも折り返し
雪景色もすっかり堪能したことでもあるので、次の列車で雪国を引き上げることにしました。渋川まで戻って来ると、雪はもうカケラもなく、太陽がサンサンと輝いております。ふと吾妻線に行きたくなりまして、ここで降りた次第です。その場の思い付きでコロコロと予定を変えられるのが「18きっぷ」のいいところ。でもこれも一人旅ならではの芸当ですね。相手がいると、時として悲惨な結果を招くことも。元旦の時みたいに(笑)
樽沢トンネル
吾妻線の岩島-川原湯温泉間にある樽沢トンネルは、僅か7.2メートルという日本一短いトンネルとして知られています。でも現在建設中の八ッ場ダムが完成すると、この区間の線路は付け替えられ、このトンネルも役目を終えます。今のうちにしっかりと目に焼き付けておきたいものです。
川原湯温泉駅舎
他の駅は古い駅舎が軒並み取り壊されましたが、ここは八ッ場ダムの完成に伴いダムの底に沈む運命にあるせいか、もうこのまま手を加えることはなさそうです。
温泉街にて
駅から15分くらい歩くと温泉街に行き当たります。公衆浴場や寸志で入れる混浴の露天風呂、さらに無料の足湯もあり、訪れるなら今のうちです。ダムができる前に。
大前
夕方の列車で終点の大前まで行ってきました。ここまで来る列車は一日に5本しかなく、人家もまばらな寂しい無人駅。そんな所なだけに、テツには人気のスポットでもあり、「18」シーズンには多くのテツがやって来て、そのまま折り返していきます。この日も例外ではなく、静かな駅がほんの一時賑わっておりました。
いや~、旅って本当にイイもんですね~。