旅はまだまだ続きます。
芸備線のＤＣに揺られ
今日はまず布原に降り立つ予定でしたが、着いたとたん突然の雨。ここはホームに屋根もなく、周囲にも雨宿りできる所は一切なく、おまけに傘も持っていないため、急遽下車を断念。このまま降りていたら相当悲惨なことになっていたのでは。
野馳
ということで、芸備線をそのまま進み、夕方訪れる予定だった野馳を先に降ります。ここはもう国宝級とでも言いたくなるような、超激シブの駅舎が健在。おまけに窓口では委託で切符販売も行なわれていて、駅が生き生きとしています。まさに映画「鉄道員」さながらの心温まる情景に、胸が熱くなる想いです。
美袋
ついついこういう駅を選んで降りたくなります。全駅下車の一環として訪れたのは、もう15年以上も前のこと。古い駅舎の取り壊しがどんどん進むなか、こうしてあの頃と同じ姿で迎えてくれると本当に嬉しくなります。
井倉
少々趣向を変えて、井倉にも降りてみました。駅裏では石灰石の積み出しが盛んに行なわれていて、空気も白く淀んでいます。ＪＲ九州後藤寺線の船尾駅に相通じる光景です。
井倉洞
歩いて10分くらいの所に、天然記念物に指定された井倉洞
があります。
デートコースの隠れた穴場と言えるかもしれません。
方谷
ここもかなりハイグレードな駅舎が。ホームは高い所にあるため列車からでは見えにくく、実際に降りてみなければこの感動は味わえません。これだから駅巡りはやめられなくなってしまうのです。
再度布原にチャレンジ
朝方は雨で断念した布原に、夕方の列車を使って再びやって来ました。一応伯備線の駅ですが、停まる列車は芸備線に直通するほんの僅かな列車のみ。元信号場のここは、ホームがとても短く、駅としてはとてもお粗末。そんな所であるだけに、大いにテツ心をくすぐられてしまいます。
秘境感たっぷり
駅前にはきれいな川が流れていて、ちょっとしたハイキングには最適な環境です。人家はポツポツとありますが、山間の秘境めいたムードがたまりません。
布原脱出
こんな所で足止めを食らったら、それこそ途方に暮れてしまいますが、列車はちゃんと定時でやって来てくれました。このまま岡山へ戻り、今日の行程は終わりです。いや～今日も実に“濃い”一日でした。