VR & 『廃仏毀釈』 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

今日は休日。オフ日ということで早々のアップ。



<VR、バーチャル・リアリティー>
先日『リモート経済の衝撃』という本を読んだが、その中で著者の野口氏がGoogle Earthでバーチャルツワーを楽しまれていることが書かれていた。
https://ameblo.jp/bigsur52/entry-12739926712.html

私も本を読んだり、テレビの旅番組を見るときはテレビとパソコンの27インチモニターを横並びに見比べながら楽しんでいる。その時活躍するのがGoogle map。また時にはYouTubeも便利なツールとなる。だから本を読む時間やテレビの時間よりも、そうした情報収集にかける時間の方が何倍にもなる。しかしこれは悪いことではない。逆に厚みのある理解となる。

昨日『円仁求法の旅』を読み終えたが、今回はGoogle map 以上にYouTubeが大活躍した。五台山のそれぞれの5つの霊峰や多くのお寺など、将来行けるかどうかわからないが(多分無理だろうね、普陀山と九華山にいけたことをよしとしよう)それが画面で擬似体験できる。素晴らしい時代になったものだ。おかげで普通だったら1日で読み流すことができる本だが、3日以上かかったが重層的体験になったような気がする。とりわけ30年前の五台山と現在を見比べることができるという意味で。その一例を挙げておく。

3分で五台山の概要がわかる、素晴らしい動画
https://www.youtube.com/watch?v=VwV5QEJ7v-Q

中台の麓にある、吉祥寺への道。2021年、最近の映像。
https://www.youtube.com/watch?v=GXdfyWT61Dg

巨大な建設機械が導入され、目下観光開発中。30年前の、著者は大変な思いでたどり着いたが… これからドンドン変わっていくのでしょうね。それも「善」とするのが私の立場。



…反面、バーチャル・リアリティーは今日、見たくないものまで目の前に晒してくれる。今回のウクライナ危機はその典型。リアルタイムで戦争の実態が提供される。しかもドローンの映像はそれを俯瞰図として示す。

勿論、映像と現実は別。特に前者の場合はフェイクにも気をつけないといけない。しかし、それぞれの視点から数多くの資料を見ていけば自ずと真実の姿は明らかになるというもの。「歴史」になってからでは遅い。悲劇は早く止めないといけない。




『廃仏毀釈』
畑中章宏著、ちくま新書1581、2021年初版。

この著者も仏教の存在がそれまで体系的な構造を持たなかった「神道」に宗教性をもたらしたと考えている。p011

元々、原始神道はアニミズムと祖先信仰、それに水耕稲作起源の営みが集合したもの。p017

さらに中世に至り、「本地垂迹」と「権現」というコンセプトで仏教と一体化した。

江戸時代までの民衆は「神仏習合」を普通のこととして受け入れていたが、幕末に儒者、国学者、神道家の中に神仏を分けるべきだとの思想が展開し始めていた。更に寛永12年(1635年)に寺請制度が施行され民衆がそれに組み入れられ、それを契機に寺院の経営拡大が行われたことで《寺請制度を介した民衆の収奪》が始まったとの背景もあるみたいだ。p057

寺請制度により戸籍に当たる宗門人別帳が作成され、幕府の統治機構の一部となるとともに、寺側にしてみれば一定の収入も保証される体制ができたことになる。

神仏分離令は神社から仏教的なものを「取り除け」とはされても破壊することは書かれていない。p063 従って個別に廃仏棄釈は考えるべきのようだ。例えば日吉社ではもともと神社の社人と寺院の僧侶には不和があったことから過激な展開を見た。実際、排仏が過激になったことから仏像などの破壊を諌める太政官布告が出ている。p069

過激に走った日吉社や薩摩でも多くの仏像や石塔は粉砕されず、埋葬されたり、破壊されても、復元が可能なように節理沿って割られた場合が有る。p085