『茶事遍路』 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<梅酒>
この5月から6月にかけて漬けた梅酒を飲み終わる。最初の瓶が6月中旬なのでまだ半年経っていない。このまま捨てる? web検索してみたらジャムが作れるらしい。但し、一年後の梅を使用と書かれているので、まだ早すぎる? そのまま放置して、来年作るかわからないが、その時考えれば良いとの結論になり、とりあえず放置。



<補足説明>
昨日の断捨離の勧めだが、キッチンペーパーや生ゴミを燃やすのは「脱炭素」にはならない。緑化すれば二酸化炭素を吸収すると誤解されているが、それを燃やしたり腐敗したりすれば元の木阿弥=ゼロサムの世界。

リサイクル、あるいは生ゴミを食料とする微生物や昆虫に有機物固定してもらうしかない。これが誤解されているように感じる。緑化すれば良いというものではない。因みに「有機物」の定義は炭素化合物のこと。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6696/trackback

今は技術が進歩していて、リサイクルされて強固な建材とかになりうるので。炭素固定の一形態となる。もともと石炭や原油も原始地球の大気中の二酸化炭素を固定したもの。それを真似れば良い。


ついでに言えば、脱炭素(正確にはカーボンニュートラルで「脱=de」ではなく「均衡=balance」)は化石燃料を使わない消極策の他に、Methanation;メタネーションがある。化学式で書けば、CO2 + 4H2 → CH4 + 2H2O の炭素固定方式だ。
https://www.challenge-zero.jp/jp/casestudy/223

二酸化炭素と水素でメタンを合成してこれをエネルギーに使い、出てきた炭素を再循環させる方法。日本はこれに向けて技術開発を行い、先端分野を切り開くしかない。再生可能エネルギーで水から水素と酸素を取り出しても今の技術、設備では安定に保存できないがメタンなら既存のプロパン設備で使える。

ブレイクスルーの種はあちこちに散らばっている。確実な成果に繋がるものだけに金を出す政策から「一か八か」の研究にも金を投資する。「10の中1つでも当たれば良しとする」政策転換が必要。これはHaoziさんのところでコメントしたことと繋がる。もっともメタネーションは成功の可能性が高いプロジェクト。
https://ameblo.jp/haozihaozi/entry-12706931570.html



<捻挫その後>
火曜日に捻挫して、水曜日にダンスで更に悪化させ、木曜から安静にしたつもりでもそれなりの運動をしている。日常生活でも2千歩くらい動いているよう。但し階段は使わないようにしたので負担は少なかったかも? 現時点でほぼ改善。まだ暫く安静の予定。
 

図3




『茶事遍路』
陳舜臣中国ライブラリー27、創美社、2001年初版。

難しい本を読むのは机の上でと決めているが、気分転換に、特に寝床では陳舜臣さんの『茶事遍路』という本を読んでいる。だからと言って別に内容が薄いわけではなく、それどころか古代から近代までの中国の名著が次から次に引用されて、付いていくのが大変だが、そもそもその分野=中国古典は無知という事が大きい(汗)

ところでこれらの本を読んだきっかけは、もともと香港情勢にある。その起源となった阿片戦争、それで手に取ったのが陳舜臣の『阿片戦争』。それから次々に陳舜臣氏の本を読むうちここに至ったのだが、考えてみれば、あの阿片戦争もそもそも「お茶」の輸入で巨大な貿易赤字を抱えた英国がそれを解消すべく始めた戦争、全く無関係ではない。文字通り茶事遍路?(笑)

そんなわけで「理解しよう」「覚えよう」という気力はないのだが、それでもちょっとだけ、大事だと思うことを図示しておく。下の図は中国から日本への茶文化の伝道を自分なりの理解でまとめたもの。

 



プーアール県では茶は生産されていないらしい。但し、清代に府名だったのでその名称が有名になったとか。p078

最後の章に「自作の周辺」という対談集があるが、1つ気になった点。著者は紅茶を『茶の葉を発酵されたもの』としているが、これは厳密には間違い。p500 

本来の発酵茶はプーアール茶に代表される「黒茶」のみ。黒茶以外は微生物による発酵ではなく、化学反応を習慣的に「発酵」としたもの。

ここで面白いことに今、同時に読んでいた『自由の命運』と重なる内容がある。それは著者によれば漢朝によって体制側に取り込まれるまでは儒教は反体制側だったという点。p509 これはアセモグルも同じようなことを指摘していたので面白い共通点。

<データーベースとして>
茶の木は「接木」ができない。p505