無知か悪質 & 日本版FIJ & 『自由の命運』19 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

朝から町内の清掃、このコロナ期間中雑草も伸び放題、随分綺麗になった。町内の人が顔を合わせるのも久しぶり。

図3

早めのブランチを取った後、NHKの「日曜討論」をソファーに横になりながら聞く。自民と公明は共産党の皇室に対する見方をしつこく議論するが、コアな支持者はそれで離れるとは思えない。もっと政策的な議論が欲しい。特に個人的には医療システムの改革案を聞きたかった。このコロナはこれまで知られていなかった日本の医療制度の欠陥を明らかにした。立憲民主も批判ばかり、もっと政策的議論が欲しい。コロナが解決すれば経済も回復するのは明らか。

つまらないので寝落ちしてしまう(汗)1時間も寝ていなかったと思うが、慌ててシャワーを浴びて外出する。今日も今日とて午後からはスタバでコーヒーとケーキで数時間粘る。お客さんもようやく戻ってきたようで、なんとか贔屓のお店がこのコロナ下耐えてきたのは喜ばしい。

『自由の命運』第九章の「悪魔は細部に宿る」という章を読み始めて、ようやく著者らの考えがはっきりわかったように感じた。すなわち、同じような動きもその社会の置かれた歴史的、地政学的位置あるいは社会構造要因により、回廊に入る場合もあれば、逆に回廊から離れる場合もあるという考えである。スイスとプロイセンを例にとった解説がなかなか良かった。




<日本版ファクトチェックサイト>
よく利用するサイトでファクトチェックサイトがあるが、この日本語サイトがないか探してみた。やはり日本人としては日本語だととても便利(汗)
https://www.factcheck.org

ありました! 本家と同じかどうかは今後の問題。ただし、多くの新聞社が参加していることを見ると信頼性は高そう。それにしても朝日新聞が最近になって参加したとか、少し驚く。
https://fij.info





<無知か悪質>
評論家が現在の5波後のコロナの急激な減少について、専門家が予測できなかったことに関して色々批判する。素人もそれに追随して批判する。

しかし医学は経験科学。新型コロナは初めての経験、SARSやMERSの経験をもとに議論するしかない。予想が外れることもあることは、想定内。それを知らないのか、知ってもわざと知らないふりをして批判しているのかしらないが、前者なら科学的素養の欠如、後者ならば悪質。別に感染症専門家を弁護するわけではないが、そう思う。さて、どのように他の人は考えるのだろう?

何れにしても、これまでの過程で遺伝的には極めて近い、SARSやMERSとはかなり違うウイルスであることが分かった。特に不顕性感染は想定外だと思う。PCR検査はそれを明らかにした。感染しても無症状で他の人に、特に重症化リスクの高い高齢者や有病者に感染させる。これが一番の想定外のリスクだったと個人的には考えている。結果的にそれで感染爆発を抑えたのが中国、これは想定外の幸運とも言える?

 

 

 

 

『自由の命運』19
『自由の命運』の下巻に入る。先にも書いた通り、一番苦手なタイプな本で図表がなく、著者の結論だけ書いてある。やはり自分で数字を確かめ1つ1つ納得できるタイプの本が好みだ。それでも諦めずに下巻を読んでみようと思ったのは、日本の状況が書いてあるから。分量としては少ない。10ページ程度だが、ここに先に書いたように驚くべき事が書かれていた。少し重複するが、もう一度書き出して見よう。

まず敗戦後、マッカーサーとその軍事秘書官であるフェラーズは日本を束ねるためには天皇の存在が必要だと考えた。これは迫りくる共産主義革命に対する防波堤の意味もあったのだろう。p314

したがって天皇の戦争責任を不問にした。但し、天皇に「人間宣言」を出させた。更に軍隊は徹底的に解体する一方で、それまでの日本の官僚組織は温存する方向を選択した。p308 

その官僚組織の中で中心となるのがあの岸信介である。彼は多くの戦争遂行の責任者であったにもかかわらず、それ故に戦犯から免れたという。そしてそれ以外の戦犯は絞首刑に処されたという。p310

また、ある者は<岸はCIAと司法取引をした>と表現する。いずれにせよ、著者の言葉を借りれば、

『戦前の政治体制の立役者が岸信介で、彼は日本の目指すべきはナチス・ドイツ的な手法だとの強い持論を持ち軍隊と結託し、満州侵略により、満州の資源を容赦なく摂取した』 p309

そして彼は敗戦後、戦犯となるも『アメリカお気に入りの戦犯*』p310 となり政界に復帰し、強力なリヴァイアサンの骨格を温存した。

*以前、WikiにはアメリカのCIAに情報を出して司法取引をしたという記述があったが今は削除されている。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3311/trackback

そして、著者はこのアメリカの占領政策は『倫理的に疑わしい場合が多いものの、(日本の権力構造に)均衡を生み出した』とむしろ肯定的に評価する。p310 何故ならリヴァイアサンの不在はそれ以上に不幸をもたらすからだと考えるからだろう。

但し、《昭和天皇と岸の戦争責任を不問にした事は、その後の日本人に大きな問題を残した》と個人的には考える。天皇が日本の統合の象徴であるならば自分を犠牲にしても責任を取ってもらいたかったと感じる。老いた神がそうして再生を果たしたように。

最後に著者は、さらりと 『孫の安倍晋三は、現在の日本の首相である』p310と述べる。著者は安倍晋三について何も語らない、しかしその文脈から安部が「じいちゃんの岸」を受け継いているという認識を著者が持っていることは明らかだし、私もこれまでそのように理解している。

日本についての記述はこれだけであるが、簡潔に、しかし同時に極めて衝撃的な認識が示されている。そして大枠において私の理解に一致する。