『MMT 現代貨幣理論とは何か』 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<緊急事態宣言下の日曜>
緊急事態宣言下ではあるが、気分転換に昼からモールのスタバに行く。三時も過ぎたら明日は月曜日だし、人の出も少ないだろうと思ったが誤算。結構込み合っていた。これぞ「正常性バイアス」というもの。自分の行動を正当化する理屈をこしらえるというもの。


モールからいつもと違う少し遠回りの道を通って帰宅途中、「佛道庵」というのが筑紫野古賀線脇に立っていた。場所は須惠町新原。真言宗系か?詳細は不明。
https://www.google.com/maps/@33.576779,130.5152383,19z


太宰府は大学生に高齢者のワクチン予約サポートのシステムを稼働させたらしい。素晴らしい事、我々の世代は大丈夫だと思うが、70代以上だとネットで予約するのは大変だろう。ここらは自治体の力量による。私の住む町では力不足?
https://www.fbs.co.jp/news/news96vkcpl6iat8jpmj2i.html
http://www.city.dazaifu.lg.jp/admin/shisei/mayor/1886/18748.html





『MMT 現代貨幣理論とは何か』
井上智洋著、講談社選書メチェ718、2019年初版。

最初の数十ページを読んだ段階だが、非常に基本的な部分から解説され(特に貨幣について)判りやすい。世のMMT論者のように極端な経済政策の提言から入るのではないのでついていける。つまり意外なことは何も書いてなくて、当たり前のことが書かれている感想。つまり、ここでもトンデモ理論とは思えないということ。

そのMMT論者が最初に提言し様々な議論を引き起こす提言は、p25

1財政的な予算制限はない
2金融政策は有効ではない
3雇用保証プログラムを導入すべき

これらの論争を起こす提言から離れて学ぶことが重要だと思う。 

冒頭、何故、今MMTが注目されるのかが議論される。やはりここでも日本の衰退が、それも経済面だけでなく文化面、教育面での衰退が語られる。前の本でも出ていたが、日本のAI人材が極端に少ないことを数字で示した後に、

『クリエイティヴで楽しい頭脳労働はアメリカや中国の労働者が担い、退屈で根気を要する単純労働はもっぱら日本の労働者が引き受ける』という将来像を示す。p15

これが大袈裟だと思う人は現在の状況をちゃんと認識していないと思う。

冒頭、著者は主流経済学者でも受け入れざるを得ない事実からはいる。しかし主流の経済学者の多くはMMTに批判的でその中には『国家は破綻する』や『現金の呪い』の著者である、ロゴフ氏も「ナンセンス」と切り捨てたと書かれていた。p21 2冊ともに非常に勉強になった本なので意外なこと。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5992/trackback
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/5502/trackback

これについて、面白い?裏話が書かれている。それは、経済学はその他の分野にみられないほど派閥争いが酷く<部族ごっこ>とすら呼ばれているらしい(笑)p24 

正直言って経済学には最初からあまり信頼していない部分が自分の中にあるので、そんなもんなのだろうな~というのが実感。何しろ現在経済学はリーマンショックも予想できなかったし、それを引き起こした仕組み(=誤魔化し)すら、正確に認識できていなかったではないかという思いがある。