問題は余りに急激すぎる事 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

中国華子さんのところの話題で、

『(この直近)10年の期間は中国にとって著しい進歩や成長、変化の時代…』だったと言う。
https://secret.ameba.jp/tukiko-40/amemberentry-12631506803.html

それは全く同感で、それゆえ急激な発展が見られた。しかしそうした急激な変化は将来に大きな後遺症を引き起こす。特に注目するのは人口動静。特に中国は他に前例を見ない『一人っ子政策』でそれを加速もした。一世代後、巨大な老人国になる中国、数字で確認してみよう。

日本の平均年齢は、1960年は約29歳、1980年は約34歳であったものが、2008年時点では約44歳、現在では48.6歳になっている(現在中国は38.4歳)。
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https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h21/hakusho/h22/html/k1j10000.html
https://chie.yakudachidata.com/cpdata/cpi/isyakai/社会/日本の平均年齢の推移/

つまり日本の1990年頃の平均年齢38歳が現在の中国に当たる。これはまさに日本が2度目の人口ボーナスピークを迎えた時期、バブル絶頂期である。(1回目の人口ボーナスピーク期は高度成長期の1970年代)

日本は人口が1億とそれなりに大きかったこと。ファンダメンタルが既に明治以降近代化されていたこと。教育の水準も高く、普及していたことがある。さらに冷戦期で西側諸国からの実質的支援があったこともあるかもしれない。これを参考にすれば、中国が現在から後20年くらいは人口動静的に最盛期を迎えることが容易に予想できる。とりわけ人口の大きさは日本の比ではないし、また教育も現在ではよく行き届いている。(但し、文盲率が改善されたのは新中国になってからであることも忘れないでおこう。20世紀初頭、中国は文盲の国だった)
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一方、欧米はその期間既に高齢化が進んでいたが、これらの国は外から大量の若い移民(移民の年齢層は10~20歳代)を受け入れたことでこの問題は覆い隠されてきた。しかし、それはそれで別の問題を引き起こしたのだが…


さて、同じような推移を取るなら中国の将来の人口動静も予想可能。現在の日本の様な高齢化を迎えるのは30年後の2050年。中国も日本と同様、外国から若い移民を大量に受けいれることは出来ないだろうから、欧米式の解決策は取れない。
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問題はあまりにも短期間でこれらを成し遂げた故に、日本のように十分な富を蓄積できなかった点は今後の重荷になるだろう。「未富先老」の未来が待っている。2040年には従属人口指数60%、つまり1人が1.5人を支える国、中国。
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