決断できない政治家と無能な官僚 & 『線文字Bの解読』第二版 5 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<出来ない理由を上手く説明する人>
9月入学に対する反対意見を言う人。様々な問題が生じるという。

問題があること自体は否定はしないが、既にこのコロナ禍で大問題は生じている。この非常事態をよい方向に変える転機にすればよいではないか!? それとも4月新入生を学力不足で進学、卒業させるのか? そちらの方がはるかに問題だ。

半年卒業を伸ばせばいい。学校の収入が減り経済的に難しくなるなら、それこそ政府が補助金をだせばよい。出来ない理由を探すのが上手い人が多すぎる。


RT-PCRについての議論も同様、当初から<診断なくして防疫はない>のは常識。何故、その「常識」がコロナについては不問とされるのか?! PCR自体、40年以上前の古い技術。1990年に私自身論文にしている!

1)人手が足らない? 
トレーニングを受けた私のようなOBや、遊んでいる大学院生、研究者を動員すれば人手は簡単に解決する。
https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/6172/trackback

2)試薬が足らない? 
10人ずつ分プールして検査すれば。1万検体分の試薬で10万人分検査できる。これは網羅的スクリーニングの常道、武汉では全員、1,000万人のPCR検査をするというゼ!。  
https://ameblo.jp/fang289196664/entry-12597868629.html#cbox

何故、知恵を働かせない!? 

いろいろ出来ない理由を挙げる官僚、政治家そしてコメンテーターが多すぎる。「どうすればできるか?」という方策を立て実行するのがリーダー。出来ない理由をいつも上手く説明する官僚、政治家は非常時には有害。

決断できない政治家、適切なアイデアを政治家に提供できない無能な官僚! もうウンザリだ!



『線文字Bの解読』第二版 5
第7章の「ミュケナイ時代のギリシャの生活」は興味ふかいが、多くが推察によるものなのでどれだけ正確かについては注意が必要。まず、この粘土板が会計簿であったことに留意する必要がある。しかも様々な状況証拠(期日の記録がないp184)からこれは短期間使用(おそらく1年程度 p184)されたのち、また粘土に戻され(水につければ粘土になる)新たな粘土板として再利用されたようだ。だから楔形文字の粘土板のように焼成もされなかった。

同様に筆記者の名前も記録されていないし、筆跡鑑定からも多くの記録者がいたようだ p183。これは楔形文字を記録したアッカドの粘土板との大きな違いでその機能の違いも示しているだろう。さらに線文字Bは石製品や金属製品に刻まれることもなかったことも注目点だ、これはまだ解読がされていない線文字Aが刻まれているのと対照的。p186 その意味では線文字BはAに比べれば下位に位置づけられる文字だったのかもしれない。

粘土板には多くのギリシャ人の名前が広い階層(最も位の高い者から羊飼いや鍛冶屋まで)に渡り記載されていることから、この地がギリシャ人の社会であったと考えられる(外国の支配下でギリシャ人書記が書いたものでも、外国人書記によりギリシャの支配者の為に書かれたものではない)。p149

クレタとミケナイがギリシャ人に支配されたとする仮説の1つの矛盾点はクノッソス宮殿(クレタ島)とピュロスの破壊が200年隔てられていることだとする。p155

バビロニアでもミュケナイでも土地の面積による表示はなく、播種用穀物の分量により表示されているらしい。これは初耳だ! p165 しかし考えてみれば合理的ともいえる。農業社会では土地の肥沃度は極めて重要な因子だったろうから。当然ともいえる。

奴隷の仕事は主に穀物ひき、水運び、糸紡ぎで彼らの出身地がエーゲ海東部(現トルコ)の地だということはこれらの地が植民地だったか、奴隷貿易の遠隔地、あるいは海賊として襲撃した地だったかのどれかだろう。p167

ここでも古代時代にエーゲ海は森林が荒廃したと書かれている。p172

また粘土板に書かれた羊は雄の数が多く偏っていることから著者はこれが祭礼ように犠牲にされたものと推察している。すなわち、再繁殖の為に不要な雄を主に提供したとする。p175

最後の第8章では「展望」が語られる。今後はまだ未知の言語、線文字Aとキュプロス・ミノア文字の解読が望まれるとしている。そしてAはBとの「明らかな近縁性」も指摘している。p192 ただ、wikiで調べた限り、この本が書かれて半世紀以上経つが、線文字A解読のニュースは見つからない。キュプロスでは粘土が正規の写字材であることから今後の発展が見込まれるとしているが、この本が書かれた時点では政治的紛争により発掘は妨げられているとしている。p194 今はどうなのだろう?