『裏切り者の中国史』 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

<数値目標>
https://www.duolingo.com/learn
アメジストリーグ 130XP。+70 二十九分钟。

https://www.youtube.com/watch?v=NYwFD0jP_Ks&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=5
HKS2 1, 3~5 背了四十七分钟单词。

https://www.youtube.com/watch?v=0vP6qjJZsi0
オリエンタルDS,七分钟。
https://www.youtube.com/watch?v=WosGOLiUsGk
李姉妹ch 九分钟频道。一共一个小时三十二分钟。
読書とTV鑑賞で今日はサボリ日。

运动,一个Salsa课


<サボリの1日>
勉強そっちのけで『裏切り者の中国史』を読み上げる。読み物としては非常に面白いが、研究としてはどうかなと思う。 多分自分だったらこうした研究法にはやる気を失い辞めるだろうと思う。失礼な言い方かもしれないが、文献の解釈に終始し、多角的検討がなされているようには思えない。大した証拠もないのに「間違いない」とか「明らかだ」とかよく言えたものだと思う。素人が大家に対し恐れ多いことですが(汗)

…しかし、同じように文献分析を中心としながらも、羊皮紙の断片に書かれた十分の一税の記録から中世の農民の生活を生き生きと描いた研究や、セーヌ川の川底を浚ってそこから得られた物的史料を元に西欧中世を語る研究。あるいは考古学的史料や遺伝学の知識を重ねて遥か古代の牧畜民の歴史を語る研究を知っているのでなおさら感じる。
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<自治会>
総会は規模を縮小して実施予定。自治体発足後30年で初めての現時点で7割の世帯から委任状受け取る。いつの間にか、福岡でも感染者が増えている。



<「财新」を読む>
無症状の新型コロナウイルス感染者
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00117/033000010/?P=1

中国では無症状感染者は確定感染例には入れない。
ウイルス量が少ないので、症状の重い人よりも伝染力は弱い。
無症状感染者の比率は約1.2%、これら無症状感染者が新たな流行を引き起こす恐れがある。



『裏切り者の中国史』
井波律子著、講談社選書メチエ100、1997年初版。

『中国奇想小説集』、『中国人物伝 IV』や『「三国志」を読む』の作者。いずれも古典の中で語られた中国人物像を上手に紹介する。
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読みやすくそれなりに面白いのだが、文献学の限界も感じた。<何とでも言える世界> の典型。
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第三章の「頭でっかちの偽善者」で王莽の話があるが著者は彼を計算し尽くしたパホーマー、偽善者」だと断定するが、p78 本当か? 証拠は?と思ってしまう。元となる文献は班固の書いた漢書「王莽伝」のよう。

司馬遷の『史記』は兎も角、大抵の正史は後の王朝によって前の王朝を貶すための記録、相当偏見で書かれたもののはず、それを批判的精神なしに受け取りのは如何?かと思う。事実、この著者の記述を見ても、王莽が武力を行使なしに帝位を「簒奪?」したという。p90 あるいは、「周公旦の再来を真に迫って演じている」p92と描かれている。

また昇進する度ごとに「重臣から上奏と王莽の辞退」という手続きを踏んで行われたということから p86 周囲の支持があったことは間違いないだろう。班固の描く王莽の人物像、「口が大きく、顎が短く、出目で…」p95 というような描写にあまりにも引きずられていないか? 大御所に対して傲慢、無礼なことですが。そのように感じてしまう。

どんな珍説でも構わないが、仮説は検証されなければならないというトレーニングを受けたものにはこうした文献学には抵抗が大きい。
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ま、そうは言っても読む分には面白いから「娯楽としてはいいですが、学問としてはどうですかな?」 素人が傲慢なことを言うようですが(汗)